運動脳 その後
「運動脳:アンデシュ・ハンセン著、御舩由美子訳、サンマーク出版、2022年」を読みました。運動が身体的疾患(糖尿病や気管支喘息まど)に有効なのは良く知られていますが、この本では精神的な面(ストレス解消、集中力アップ、うつ症状の改善、記憶力アップなど)にもよい効果があることを科学的根拠をもとに記載しています。この本の原著の出版が2016年ですので、それ以降の「運動脳」に関連する論文を調べてまとめてみました。さらに最近、Newtonから「スマホ脳と運動脳」という本が出版されてます。「スマホ脳」に関しては、アンデシュ・ハンセン著で新潮社から出版されています。
運動脳 その後記事一覧
運動はうつ症状を改善させる
運動はうつ症状を改善させる 健康を維持するための方法としての運動は新しい概念ではありません。ヒポクラテス(紀元前460~370年頃) やガレノス(西暦129~216 年頃) は、運動の美徳を提唱していました。その後、17世紀にRobert Burtonは『憂鬱の解剖学』(1621年頃)の中で、憂鬱に...
運動は認知機能を改善させる
「運動脳:アンデシュ・ハンセン著、御舩由美子訳、サンマーク出版、2022年」では運動は記憶力を改善させると記載されていましたが、今回、記憶力に限らず認知機能全般に対する運動の効果について調べてみました。近年、定期的な運動が脳の認知機能、学習および記憶能力を効果的に改善できることが多くの研究で示され...