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		<title>後藤内科医院</title>
		<link>https://goto-medical.com/</link>
		<description>静岡県浜松市中央区の内科医院です。関節リウマチ、膠原病、慢性痛、線維筋痛症、糖尿病などを診ています。関節痛、筋肉痛、むくみ、皮膚の発疹等でお困りの方は御来院ください。</description>
		<language>ja</language>
		<pubDate>Mon, 14 Sep 2026 16:42:58 +0900</pubDate>
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			<title>ボディ・コネクト・セラピー</title>
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			<description><![CDATA[
ボディコネクト・セラピー（Body Connect Therapy：BCT）は東京未来大学教授の藤本昌樹先生が開発されたトラウマに対する身体志向心理療法です。私は2019年にBCTのCore Skillの研修を受け資格を取りました。2019年には3つの本（6】、7】、8】）でBCTが紹介されていました。今年（2026年）は藤本先生がBCTを発想されてからちょうど10年になります。さらに、藤本先生は、精力的に今年3冊の本を著者/編集者（1】、2】、3】）として出版され、英語の論文も2つの雑誌（4】、5】）に掲載されました。私はこの3冊の本（1】、2】、3】）、英語の論文1つ（4】）を拝読させていただきました。さらに2026年8月4日には本（1】）の発売記念の講演会を視聴し、8月15日にはBCTブラッシュアップ研修会にも参加しました。そこでBCTについて少しだけ深堀してまとめてみることとしました。さらに詳しく知りたい方はBCTのホームページをご覧ください。BCTの基本概念BCTは藤本先生の臨床経験と藤本先生が習得されていたTFT（つぼへの刺激）、EMDR（眼球運動）、ソマティック・エクスペリエンシング（身体感覚への注目）などの身体志向心理療法を統合して考案された画期的な心理療法です。BCTは、日本で開発された身体指向型のトラウマ治療法で、眼球運動（西洋で開発されたもの）と経穴刺激（東洋で開発されたもの）を統合した手法です。BCTの中心には「身体に委ねる」という基本概念があり、以下の三つの基本原則に基づいています。(1) 身体が主導する(2) 身体が安全を感じる(3) 自然な治癒能力が働くなぜ、トラウマの方の心ではなく、身体に対して、介入するのが有効なのでしょうかトラウマは過去の出来事ですが、「現在の身体反応」として残っていると考えるからです。頭では安全とわかっていても、身体は危険に備えてしまうのです。脳は予想する器管です。脳は次に何が起きるかを先回りして、身体に準備をさせるのです。ですから、ちょっとしたきっかけ（脅威）で身体が先に反応してしまい、この反応が「ああ、やっぱり予想通りだった」という脳の予測を強化するのです。トラウマの身体への影響に関しては、不定愁訴とトラウマのページ内の「トラウマはどうして身体症状を引き起こすか？」も参照してください。BCTの手法BCTにはグラウンディング、センタリング、ボディ・コネクト・タッチ、リソース・コネクトなどさまざまなテクニックがありますが、主なBCTテクニックはサイドボディコネクトです。サイドボディコネクトでは、まずクライアントにトラウマ的な内容を思い出してもらい、その時に感じる身体感覚—多くの場合、緊張、不快感、または痛みなど—に意識を集中してもらいます。その後、目を閉じてもらい、ゆっくりと左右に水平に目を動かし、どちらの方向がより動かしやすいかを確認します。この好ましい（動かしやすい）方向が確立されると、クライアントは目を開け、セラピストの指針に従い、ゆっくりとした好ましい（動かしやすい）方向への片側の眼球運動を行います。眼球運動中、クライアントは同時にセラピストの指示に従い、自分の体の特定の経穴に順番に優しくトントンと刺激（タッピング）を加えます。BCTやEMDRで使われる眼球運動はトラウマ処理においてどのような効果を持っているのでしょうか？藤本先生は論文4】において上丘に注目されています。上丘は中脳に位置し、視覚、聴覚、体性感覚の情報を統合するとともに、環境における脅威を検出に関与します。トラウマに関連する上丘からの下行経路が2つあります。第一は、上丘から中脳水道周囲灰白質への経路です。中脳水道周囲灰白質は自律神経（交感神経、副交感神経）の調節に関与する中枢神経系のひとつです。第二は、上丘から扁桃体への経路です。扁桃体は負の感情に関連する脳領域で、トラウマに最も関連する脳領域（不定愁訴とトラウマのページ内の「トラウマはどうして身体症状を引き起こすか？」参照）のひとつです。トラウマにおいては、上丘を介する上記の2経路が過剰活性化され、安全な環境でも慢性的な脅威が続き、過敏反応、驚愕反応、自律神経調節障害などが生じます。重要なのは、上丘が眼球運動制御、特にサッカード眼球運動（ある目標に向かって素早く視線を移動させる時に生じる急速な眼球運動）に密接に関与していることです。BCTやEMDRで用いられる随意的な眼球運動は、上丘-中脳水道周囲灰白質系および上丘-扁桃体系の中枢神経回路に影響を及ぼし、自律神経系ならびに感情系の両方を調節する可能性があります。特にBCTにおける好ましい方向への随意的な眼球運動は、上丘活動を調節し、より安全に処理を進めさせる可能性があります。BCTやTFTで使われるタッピングはトラウマ処理においてどのような効果を持っているのでしょうか？BCT中、クライアントはセラピストの指示に従い、自分の体にタッピングを施します。経穴へのタッピングの効果の理論的根拠は依然として明確ではありません。リズミカルな触覚刺激が辺縁系および自律神経系を調節する可能性を示唆する研究がありますが、これらの効果が経穴部位あるいは非経穴部位に特異的であることは決定的に確立されていません。経穴特異的刺激が非経穴部位へのリズムカルな触覚刺激以上の効果をもたらすかどうかは、さらなる研究を必要とします。文献1】 藤本 昌樹　著：生きづらさの正体は、からだが知っている　ボディ・コネクト・セラピー・ワークブック　2026年5月18日出版　‎ 星和書店2】 藤本 昌樹　著：ウェルビーイングをめざす新しい発達障害学入門: 理解から支援へ　2026年7月24日出版　‎ 北樹出版3】 あらい ぴろよ　著、藤本 昌樹、菊地 祐子　監修：トラウマのほぐし方　　2026年6月24日出版　‎ 光文社 4】　Masaki Fujimoto：A predictive processing framework for body-oriented trauma intervention: a hypothesis illustrated by Body Connect Therapy. Front. Psychol. 2026;17:1781289.doi: 10.3389/fpsyg.2026.17812895】 Masaki Fujimoto：Body connect therapy for trauma: Two case reports illustrating clinical applications across acute and complex presentations.  Explore 2026;22:103369.doi: 10.1016/j.explore.2026.103369.6】　杉山登志郎　編：発達性トラウマ障害のすべて　こころの医学　2019年9月15日発行　日本評論社7】　白川美也子　監修：トラウマのことがわかる本　2019年6月25日発行　講談社8】　杉山登志郎　著：発達性トラウマ障害と複雑性PTSDの治療　2019年1月30日発行　誠信書房>
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			<pubDate>Fri, 11 Sep 2026 17:25:44 +0900</pubDate>
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			<title>成人発症スティル病の治療</title>
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成人発症スティル病の治療戦略は大きく進化しており、炎症のコントロール、合併症の予防、長期的な後遺症の最小化を目指します。2023年欧州リウマチ学会連合(EULAR)と小児リウマチ学会(PReS)は以下に示すように全身性若年性特発性関節炎と成人発症スティル病の診断および管理に関する推奨事項を発表しました。治療目標として、臨床的非活性疾患(CID)と寛解(CIDが少なくとも6か月間維持される)が定義されました。最適な治療戦略としては、短期間のみグルココルチコイドを使用し、以後はIL-1またはIL-6阻害剤の早期使用にて対応すべきということです。マクロファージ活性化症候群に対しては高用量のグルココルチコイド、IL-1阻害剤、シクロスポリンおよびインターフェロンγ阻害剤にて治療すべきです。文献4】よりスティル病患者を管理するための治療アルゴリズムを下図に示します。Part I：スティル病の活動性をまず評価します。疾患活動性が高い状態としては、高熱、広範囲の多発性関節炎、Visual Analogue Scaleで>6–7/10以上の激しい痛み、心膜炎、差し迫ったマクロファージ活性化症候群の危険性(腹部エコーやCT検査での肝臓の脂肪濃度上昇、血清フェリチン値の上昇：>5,000 ng/ml)が含まれます。高疾患活動性の場合、高用量グルココルチコイド（成人でプレドニゾン相当の1 mg/kg/日、小児では2 mg/kg/日）に加え、IL-1阻害剤もしくはIL6R阻害剤を投与します。疾患活動性が高くない場合はIL-1阻害剤もしくはIL-6R阻害剤±低～中等用量グルココルチコイド（成人でプレドニゾン相当の0.1～0.5 mg/kg/日、小児では0.2～1 mg/kg/日）で治療を開始します。アナキンラはマクロファージ活性化症候群が差し迫っている患者にとって最適な選択肢です。このような状況では、高用量アナキンラ(小児では>4 mg/kg/日、成人は100 mg 1日2回)がよく使用されます。低用量グルココルチコイド（成人でプレドニゾン相当の0.1 mg/kg/日、小児では0.2 mg/kg/日）で臨床的非活性疾患(CID：発熱がなく、活動関節の50%減少)の状態となり、3か月経過したら、IL-1阻害剤もしくはIL-6R阻害剤を継続しながら、グルココルチコイドのテーパリングを開始すべきです。3カ月目の目標に達しない場合はIL-1阻害剤もしくはIL-6R阻害剤の変更を検討すべきです。治療困難なスティル病は、ERNセンター（ヨーロッパのスティル病の専門センター、日本の場合、リウマチ科のある総合病院）へのコンサルトが必要です。感染のルールアウトも必要で、シクロスポリン投与、実験的治療（JAK阻害剤、エマパルマブ、IL-1/IL-18に対する二重特異的抗体）も選択可能です。実験的治療の選択は、ERN専門家と相談の上で、疾患の特徴(例:慢性再発性マクロファージ活性化症候群、重度かつ持続的な関節障害、肺疾患)によって決定されます。Part II：グルココルチコイド・フリーのCID（IL-1阻害剤もしくはIL-6R阻害剤投与、実験的治療継続しながら）が6か月継続したら、寛解と判断します。寛解となったら、 IL-1阻害剤、IL-6R阻害剤、実験的治療の減薬（通常薬剤の投与間隔の延長）を開始します。再発時にはERNセンターへのコンサルトが必要です。最終的に薬剤フリー寛解となっても、スティル病の再発を示す兆候や症状、その時の医療チームに連絡法について、患者に教育し、カウンセリングすることが必要です。また、診察間隔が空いてもかまわないので、経過観察を継続することも重要です。文献4】より非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs) 軽度の成人発症スティル病にはイブプロフェンやナプロキセンなどの薬剤が用いられ、20〜30%の患者で症状のコントロールが達成されています。NSAIDsは単発の発熱や軽度の関節痛に効果的です。グルココルチコイド中等度から重度の成人発症スティル病ではプレドニゾロン(0.5–1 mg/kg/日)が初期投与量として使用され、反応率は50〜60%です。メチルプレドニゾロン・パルス療法(メチルプレドニゾロン1g/日3日間)は重症例(マクロファージ活性化症候群や漿膜炎など)に限定使用されます。長期のグルココルチコイド使用により、骨粗鬆症、糖尿病、クッシング症候群などの副作用を発症することが知られており、グルココルチコイドを減量するための薬が早期に導入されることが多いです。従来型疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARD) 成人発症スティル病患者（特に関節炎型）では、DMARDで治療されることがあり、メトトレキサートが最も一般的に使用されていす。シクロスポリンA、アザチオプリン、レフルノミド、ヒドロキシクロロキンなども成人発症スティル病患者に有益であることが示されています。メトトレキサート(15〜25 mg/週)は、関節炎型成人発症スティル病では40–50%の反応率を有しています。寛解に達する例や関節破壊を防ぐ効果もあります。生物学的製剤コルチコステロイドを早期に減量する目的でIL-1阻害剤やIL-６R阻害剤などの生物学的製剤投与が推奨されています。欧州リウマチ学会連合(EULAR)と小児リウマチ学会(PReS)のタスクフォース特にIL-1またはIL-6を標的とした生物学的製剤が開始可能な場合、一部の患者がグルココルチコイドを必要としない場合があることを認めています。ある研究ではこれらの薬剤は症状発症から3か月以内に開始すべきであることを示唆しています。TNFαも成人発症スティル病の病因に関与しており、インフリキシマブ、エタネルセプト、アダリムマブなどの抗TNF阻害薬は、成人発症スティル病に対する関節炎および全身症状の改善が複数の報告で示されましたが、支持する証拠は観察研究およびコホート研究に限られています。IL-1阻害剤カナキヌマブとアナキンラはそれぞれIL-1βおよびIL-1受容体を標的とするIL-1阻害剤です。IL-1阻害剤はIL-1シグナル伝達経路を抑制し、それによりIL-6およびIL-18のレベル低下も引き起こします。現在、ヨーロッパではカナキヌマブとアナキンラのIL-1阻害剤の両方が承認されており、米国、日本ではカナキヌマブのみが承認されています。抗IL-1薬による治療は、従来の治療に抵抗性の成人発症スティル病患者で有意に効果的です。IL-1阻害剤への反応は迅速かつ持続的であり、患者はコルチコステロイドへの依存を減らすことができます。1つのIL-1阻害剤が無効であっても、他のIL-1阻害剤による効果の無効になるとは限りません。＜カナキヌマブ＞カナキヌマブはIL-1βを標的とする完全ヒト型モノクローナル抗体です。通常は皮下注で4〜8週間ごとに150–300mgで投与されます。カナキヌマブは、第III相試験で100人の成人発症スティル病患者を対象に、12か月で90%が寛解を維持し、再発を85%減少させました。日本で実施された成人発症スティル病に対するカナキヌマブのオープンラベル研究では、ACR30の反応率が8週目に54.5%、12週目で70%と報告されています。＜アナキンラ＞アナキンラはヒトIL-1受容体アンタゴニストで、IL-1αとIL-1βの両方を標的とします。アナキンラは半減期が短く(6〜8時間)、通常は1日100mg(小児では1–2 mg/kg/日)の単位で皮下注されます。さらに、承認されていないものの、生命を脅かす合併症やマクロファージ活性化症候群が見られたりする場合には静脈注射経路が検討され、最大400 mg/日まで増加させることがあります。複数のシステマティックレビューでアナキンラの効果に関する累積データが報告されています。系統的レビューでは、455件の成人発症スティル病症例を対象に、320人が完全寛解(約70%の寛解率)を達成しました。＜リロナセプト＞別のIL-1阻害剤であるリロナセプトは、IL-1受容体の細胞外ドメインとヒトIgG1 Fc領域と融合した可溶性二量体融合タンパク質であり、全身性若年性特発性関節炎におけるランダム化二重盲検プラセボ対照試験でその効果を示しました。しかし、成人発症スティル病に対する効果は症例報告に限定されています。IL-6阻害剤IL-6は急性期タンパク質の産生を誘導するだけでなく、細胞毒性CD8 T細胞の分化を促進し、Tregの分化を阻害します。IL-6は成人発症スティル病の発症に関与するもう一つの中心サイトカインであり、しばしば関節症状と関連しています。トシリズマブはIL-6の受容体(IL-6R)との結合を競合的に阻害します。通常の投与量は、体重30kg以上の場合は2週間に1回8mg/kg、体重30kg未満の場合は2週間に12mg/kgです。トシリズマブは日本、アメリカ合衆国、ヨーロッパでは全身性若年性特発性関節炎に対し承認されていますが、成人発症スティル病に対しては日本のみで承認されています。最近のメタアナリシスでは、147人の成人患者が分析されました。部分寛解率と完全寛解率はそれぞれ85.3%と77.9%でした。トシリズマブは、関節炎型成人発症スティル病症例の60〜70%に効果を示し、関節スコア(DAS28)を改善し、全身マーカー(CRP、ESR)を減少させます。ただし、5%がアナフィラキシー反応を起こしたと報告されており、慎重なモニタリングが必要です。他のIL-6R阻害剤については、スティル病におけるグルココルチコイド用量の減少にサリルマブの有効性を示した症例報告は1件のみです新興療法IL-18標的治療法（ヒトIL-18結合タンパク質の組換えであるタデキニグ・アルファ）、IFN-γ標的治療（エマパルマブ)、およびJAK/STAT阻害薬が研究中です。タデキニグ・アルファは、IL-18駆動炎症を標的とした治療法で、30名の成人発症スティル病患者を対象とした第II相試験において、70%の患者のマクロファージ活性化症候群の重症度を軽減しました。エマパルマブは小規模な研究で難治性マクロファージ活性化症候群症例の70%で寛解を達成しましたが、成人発症スティル病に関するデータは限られています。JAK阻害薬(例:トファシチニブ)はIL-6やインターフェロンシグナルを含む幅広い免疫経路を抑制します。最近では、全身性若年性特発性関節炎(NCT03000439)に対するトファシチニブの第III相ランダム化離脱試験が実施されました。80%以上が8週目にJIA-ACR30反応を示したものの、プラセボ群も離脱段階で良好な治療反応を示し、主要評価項目を達成できませんでした。スティル病におけるJAK阻害剤の有効性を明らかにするためにはさらなる解析が必要です。IL-1βおよびIL-18の両方を標的とする二重特異的モノクローナル抗体MAS825の有効性は、アナキンラおよびシクロスポリンに耐性を持つ全身性若年性特発性関節炎関連マクロファージ活性化症候群の症例シリーズで報告されています。さらに、mTOR経路がスティル病の病因に関与していることから、mTOR阻害剤の有効性も調査されています。mTOR阻害剤ラパマイシンが、IL-1、IL-6、TNF、JAK阻害薬で寛解を維持できなかった難治性全身性若年性特発性関節炎患者の疾患活動を効果的に改善した事例を報告されています。マクロファージ活性化症候群（MAS）の治療高用量コルチコステロイド(例:メチルプレドニゾロン1g/日3日間)が第一選択薬で、48時間以内に80%の効果率を示します。デキサメタゾンは中枢神経系の関与がある場合に検討すべきです。IL-1阻害薬(アナキンラ100mg/日、カナキヌマブ150〜300mg/4〜8週間ごとに)が難治性症例の90%に効果を発揮します。IL-18結合タンパク質(タデキニグ・アルファ)およびエマパルマブ(抗IFN-γ)は新たな治療法であり、小規模な試験では難治性MAS症例の70%で寛解を達成しています。ルキソチニブはJAK1/2阻害薬で、JAK/STATシグナル伝達を標的とし、MASによるサイトカイン・ストームを減少させます。第II相試験(n=20)では、難治性MASで60%の寛解率が認められ、2週間以内にフェリチンおよびIL-18のレベルが低下しました。カルシニューリン阻害剤(シクロスポリンA　2–5 mg/kg/日)は難治性MASに使用され、T細胞活性化を抑制することで50%の症例で寛解を達成します。肺疾患の治療高用量コルチコステロイド(プレドニゾン1 mg/kg/日)が初期治療薬で、反応率は60%です。IL-1阻害剤(アナキンラ)は、しばしば支持的酸素療法と併用して、難治性症例の70%に効果的です。40人の患者コホートのうち、30%が慢性間質性肺疾患に進行し、早期IL-1阻害により死亡率が20%減少しました。肝疾患の治療高用量コルチコステロイド(メチルプレドニゾロン1g/日3日間)は50%の症例で寛解を迎え、IL-1阻害剤(カナキヌマブ)は難治性患者に使用されます。20人の患者を対象とした症例シリーズでは、40%が肝移植を必要とし、移植後の生存率は60%でした。予後成人発症スティル病の予後は、表現型や合併症リスクによって異なります。発熱や多臓器病変を特徴とする全身型成人発症スティル病は、マクロファージ活性化症候群(MAS、23%の有病率)や実質肺疾患(約12%)などの生命を脅かす合併症のリスクが高く、死亡率はそれぞれ20〜40%および38.9%です。関節炎型成人発症スティル病は慢性多発性関節炎を特徴とし、未治療の症例の40%で関節破壊に進行し、20%は10年以内に関節置換が必要となります。生物学的治療(例:アナキンラ、カナキヌマブ)は全身性症例の80〜90%で寛解を達成しますが、全身型患者の30%が再発を経験します。関節炎症例はIL-1阻害剤への反応が弱く(寛解率50%)、しばしばメトトレキサートやTNF阻害薬を必要とします。文献１】Advancing Precision Medicine in Adult-Onset Still’s Disease: Insights into Biomarkers, Therapies, and COVID-19 Impacts.  Mediterr J Rheumatol  2025;36:509-523２】Adult-onset Still’s disease in focus: Clinical manifestations, diagnosis, treatment, and unmet needs in the era of targeted therapies.  Seminars in Arthritis and Rheumatism 2021;51:858-874.  doi.org/10.1016/j.semarthrit.2021.06.004３】Systemic juvenile idiopathic arthritis and adult- onset Still’s disease are the same disease: evidence from systematic reviews and meta- analyses informing the 2023 EULAR/PReS recommendations for the diagnosis and management of Still’s disease.  Ann Rheum Dis. 2024; 83(12):1748-1761.   doi: 10.1136/ard-2024-225853.４】EULAR/PReS recommendations for the diagnosis and management of Still’s disease, comprising systemic juvenile idiopathic arthritis and adult- onset Still’s disease.  Ann Rheum Dis. 2024;83:1614-1627.  doi:10.1136/ard-2024-225851５】Updates on the pathogenesis and molecular targeted therapies of Still’s disease.  Immunol Med. 2026;49:130-146.   doi: 10.1080/25785826.2025.2576285.６】Managing the clinical heterogeneity of patients with Still’s disease, from early diagnosis to timely treatment.  Autoimmunity Reviews 24;2025:103880.  doi.org/10.1016/j.autrev.2025.103880>
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			<pubDate>Fri, 21 Aug 2026 14:10:18 +0900</pubDate>
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			<title>後頭神経痛</title>
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			<description><![CDATA[
2026年6月22日右頭頂部の痛みが出現しました。激しく刺すような痛みが数分続くと少し休まり、また激しい痛みが襲ってくるという状態でした。ロキソニンを内服すると治まりますが、数時間で切れてしまい、切れると同じような痛みが続きました。以前、髄膜炎になったことがあったので、その時の事を思い出しました。7/2に脳神経外科を受診したところ、頭頂部の痛覚の左右差があり、頭部ＭＲＩにても脳内病変がなかったことから、後頭神経痛と診断されました。メチコバールを処方されたところ、数日で痛みはおさまりました。今回は後頭神経痛についてまとめてみました。後頭神経痛は、大後頭神経、小後頭神経、第三後頭神経、またはその組み合わせの分布に影響を及ぼす痛みを伴う状態です。発作性で、数秒から数分続き、長く続く痛みを引き起こすことがあります。疫学オランダの顔面痛および頭痛発生率を調査したある研究では、後頭神経痛が症例の8.3%を占めていました。後頭神経痛の総発生率は10万人あたり3.2人で、診断年齢の平均年齢は54.1歳(標準偏差16.2歳)でした。女性（73%）に多いことが報告されています。病因後頭神経痛は90%の症例で大後頭神経の異常が原因となります。症例の10%は小後頭神経の異常に起因し、第３後頭神経の異常が関与することは稀です。後頭神経痛は、これらの神経のいずれかが複数の解剖学的ポイントのいずれかで圧迫されることで発生します。筋肉の肥大、緊張、痙攣が圧迫に寄与すると仮定されており、多くの患者にストレスや不安と関連しており、大後頭神経に近い筋肉の外科的切断手術により痛みの緩和が見られます。場合によっては、外傷や線維軟骨の形成、頭蓋骨や脊椎の骨構造的変化がこの状態を引き起こすことがあります。さらに、アーノルド・キアリ奇形や動静脈奇形は神経圧迫に寄与することがあります。大後頭神経の圧迫点（1～6）第2頚髄神経背側支から発生し、その後、内側を進み下斜頭筋(OCI：obliquus capitis inferior muscle)の下縁に達し（1）、後頭下三角を横断します。その後、大後頭神経は半棘筋（SS：semispinalis capitis muscle）に入り（2）、SSから出た（3）後、僧帽筋(TM：trapezius muscle)に入り（4）、TMから出ます（5）。大後頭神経が後頭動脈（OA：occipital artery）と交差する部位も圧迫点（6）となりえます。文献2】より小後頭神経の圧迫点（1’） 第2頚髄神経腹支から発生し、胸鎖乳突筋の後縁に沿って上行し、頸筋膜を深く貫通し、胸鎖乳突付着部の後縁を横切り（1’）、頭皮の浅層筋膜に至ります。耳、乳様突起、後頭への3つの枝に分かれます。文献2】より第3後頭神経の圧迫点（1～6） 第3頚髄神経の背側支から発生し、第2-3頸椎の背外側面を回り（1）、半棘筋に沿って進みます。C2棘突起で背側に回転し、半棘筋（SS;2）、頭脾筋（SC：Splenius capitis muscle；3）、僧帽筋（TM；4）を貫通し、筋肉から抜けた部位の皮膚領域を支配します。重要なのは、第3後頭神経が多くの枝を大後頭神経や小後頭神経に送っているため、第3後頭神経だけで症状を区別するのが難しい可能性があることです。症状一般的な臨床特徴は、片側の痛み（81%）、刺すような痛み（59%）、強い痛み（54%）でした。痛みはほとんどの場合片側から始まり、その後両側に広がることがあります。両側症状は症例の3分の1に現れます。痛みは発作性で数秒から数分持続します。感覚鈍麻合併も多く見られました（73%）。片頭痛の既往歴は一般的で（46%）、首の外傷歴がある患者も一定の割合いました（30%）。診断病歴聴取と身体検査を終えた後、疑わしい神経の局所麻酔遮断によって診断が確定されます。これは国際頭痛分類（ICHD-3）基準に基づく診断の必須ステップです。患者は局所麻酔の間、神経ブロックによる痛みの緩和が期待されます。圧迫が後頭神経痛の主な病因と考えられているため、影響部位に病変や腫瘤の疑いがある場合はCTやMRIなどの画像診断を検討すべきです。文献4】より治療・管理保存的治療・薬物療法後頭神経痛には複数の治療法があります。頸部カラーによる首の固定、理学療法、冷凍療法などの保守的な治療法は、プラセボに対する有効性が示されていません。非ステロイド性抗炎症薬、三環系抗うつ薬、セロトニン-ノルエピネフリン再取り込み阻害薬、抗けいれん薬、神経障害性疼痛治療薬（プレガバリン、ミロガバリン）、ビタミンB12は症状緩和に役立つ可能性があります。日本の臨床では、筋弛緩薬、抗不安薬、葛根湯などの漢方薬を使われることがあります。神経ブロック診断的神経ブロックの後、治療ブロックが試みられることがあります。通常、局所麻酔薬にステロイドが添加されますが、効果は様々です。後頭神経ブロックとして、局所麻酔薬とデキサメタゾンを用いた注射を受けた患者44名を対象とした前向き研究では、44名中42名が施術後および6か月後の追跡時に改善が認められました。また、局所麻酔による単回浸潤後、64%の患者で短期的な効果(1週間未満)が見られ、その内36%は1か月以上効果が続きました。ブロックの精度向上のため、超音波ガイド技術が開発されています。ボツリヌス毒素A注射は、ここで述べる多くの他の技術よりも副作用が低い治療法として考えられております。最近の試験では50%以上の改善が示されています。 凍結アブレーション術超音波ガイド下経皮的凍結アブレーション術は、多くの臨床医によって一般的に行われる手技です。適切な温度では、神経は永久的な損傷ではなく、一時的な損傷が起こるはずです。しかし、-70℃以下の温度では神経損傷の可能性があります。最近では、2018年のKastlerらによる論文で、非盲検方式で良好な結果を得た7人の患者が報告されています。ただし、追跡期間は3か月に制限されていました。高周波治療熱高周波治療は後頭神経痛の治療に効果ですが、神経腫や神経損傷による痛みの悪化など、重篤な合併症も伴います。神経構造に通常損傷を伴わないパルス高周波治療（Pulsed radiofrequency treatment：PRF）への関心は高まっています。その作用機序は電気場の生成を通じて痛みの伝達と増強を妨げ、下降調節の強化、遺伝子発現の変化を招くと仮説されています。しかし、その正確な作用機序はまだ解明中です。Huangらによる研究では、102名の患者にPRF治療を行いました。患者の51%が50%以上の痛みの緩和を経験し、少なくとも3か月間持続しました。4人の患者が一時的に痛みの悪化を報告しました。ある患者は新しいタイプの痛みを発症し、3週間以内に解消しました。Cohenらは、診断ブロックに短期的な緩和効果を示した後頭神経痛または片頭痛患者81名を対象に、二重盲検多施設比較効果研究を実施しました。局所麻酔注射+3サイクルのPRF(42例)と局所麻酔およびステロイド注射+偽PRF(39名)を比較しました。痛みの軽減はPRF群において全期間で優れておりましたが、6か月間の追跡期間を通じて痛み緩和効果は徐々に減少しました。後頭神経刺激(Occipital Nerve Stimulation : ONS) 後頭神経刺激は、従来の治療に抵抗性の後頭神経痛に対して用いられます。これは末梢および中枢の侵害受容入力の調節を伴うと考えられています。ONSは局所的な脳血流の増加から脳幹の痛み抑制中枢を活性化する可能性があると推測されています。後頭神経刺激は、神経刺激リードを頭蓋底に水平または斜めに配置し、大後頭神経が出る位置に配置します。リスクには手術部位やリードの感染や電池の変位や骨折が含まれます。ONSの成功は主に適切な患者選択によって決定されます。最初の論文はWeinerらによる13人の患者を対象とした症例シリーズで、1〜6年の追跡期間後、3分の2で>75%、3分の1で>50%の痛み緩和を示しました。神経外科医会議が発表した系統的レビューおよびエビデンスに基づくガイドラインでは、ONSが医学的に難治性後頭神経痛患者に対する治療選択肢であることを示唆しています。手術外科的減圧はしばしば最後の手段と考えられています。後頭神経痛の治療には、C（頸椎）1–C3後根の硬膜内切片、C2の神経節切開術、神経減圧術（下斜頭筋の一部切除など）、末梢神経摘出など、さまざまな外科的アプローチが用いられています。手術の合併症としては、頭皮の過敏症、感覚障害、神経腫形成、聴力喪失・めまいなどが起こり得ます。鑑別診断後頭神経痛の鑑別診断には、頭痛や顔面痛を伴うあらゆる障害が含まれます。後頭神経と第8、第9、第10脳神経の間に接続が存在する可能性があるため、患者は視力障害、めまい、副鼻腔のうっ血などの非特異的症状を呈することもあります。 後頭神経痛と混同されやすい疾患には、片頭痛、群発頭痛、緊張型頭痛などがあります。後頭神経痛を他の疾患と区別する重要なステップは、後頭神経ブロックへの反応です。予後短期的な緩和は基本的な治療で得られます。まれに、局所麻酔の診断的注射が数か月間の鎮痛をもたらすことがあります。上記の高度な治療は、数週間から数年にわたる改善をもたらす可能性があります。文献1】	Occipital Neuralgia. StatPearls Publishing 2026 Jan2】 An anatomical analysis of the occipital nerve complex: an essential tool for the application of occipital nerve blocks.  BMC Neurology 2024;24:3083】　Epidemiology and clinical features of occipital neuralgia: A systematic review and meta-analysis.  Cephalalgia 2025;45:1–134】　Cervicogenic headache and occipital neuralgia.  Pain Practice  2025;25:e13405.  https://doi.org/10.1111/papr.13405>
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			<pubDate>Wed, 15 Jul 2026 19:15:07 +0900</pubDate>
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			<title>成人発症スティル病の病型、症状、検査、診断</title>
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			<description><![CDATA[
病型成人発症スティル病は臨床症状と治療反応に基づいて2つの異なる病型に分類されます。全身型(74%)主に発熱、発疹、多臓器の関与を特徴とする表現型です。IL-18、IFN-γ、IL-10、IL-4は全身型に関連するサイトカインであることが報告されています。関節炎型(26%)慢性多発性関節炎を特徴とするこの病型は、慢性滑膜炎を伴い、未治療の場合、40%で関節損傷に進行します。10年間の縦断研究では、関節炎型患者の50%が進行性関節炎を発症し、そのうち20%が関節置換手術を必要としました。関節表現型はIL-1阻害剤に対する反応が低く、寛解率は50%にとどまります。関節リウマチの治療に有効な抗TNF薬剤(例:エタネルセプト)は関節炎型で50%の有効性を示します。IL-6、IL-17、IL-23は関節炎型と関連しているサイトカインであることが示されています。臨床症状・所見成人発症スティル病は39℃以上の発熱、サーモンピンク色の発疹、関節痛/関節炎を三主徴としますが、他にもさまざまな臨床症状が認められます。文献1】より発熱成人発症スティル病患者の98%で認められる発熱は、39℃以上に達し、1日1回～2回のピークを迎える間欠熱（午後遅くや夕方に見られる）で、発作間で自然に解熱します。成人発症スティル病患者を対象とした後ろ向きコホートでは、95%が初期症状として発熱を呈し、しばしば疲労や倦怠感などの全身症状を伴っていました。発熱はIL-6を介して引き起こされており、研究では発熱の重症度とIL-6レベルの間に直接的な相関があることが示されています。関節炎/関節痛多関節炎/関節痛は成人発症スティル病患者の70〜74%で報告されており、主に手首、膝、足首に影響を及ぼします。一過性関節痛から破壊性多発性関節炎まで幅広く、慢性症例では関節リウマチと鑑別が必要となります。関節炎は初期には移動性ですが、病気の進行に伴い悪化し、多関節炎に発展することがあります。滑膜生検では好中球浸潤を認め、免疫染色をするとIL-1、IL-6が豊富に検出されます。未治療の関節症例の40%で関節裂隙狭小化やびらんを含むX線上の骨関節病変が観察されます。発疹発疹は成人発症スティル病患者の85%に認められ、通常は体温の上昇とともにかゆみを伴わないサーモンピンク色の紅斑性発疹が出現し、解熱すると消失します。皮膚描記症（皮膚を軽く掻くとじん麻疹ができる状態）やケブネル現象（皮膚に刺激が加わると原疾患と同じ皮疹が出る事）が認められる症例もあります。好中球性蕁麻疹性皮膚炎、結節性紅斑、持続性プラークなどの非定型症状が20%の症例で報告されています。組織学的検査では、リンパ球による血管周囲浸潤、真皮上部の炎症性細胞浸潤、基底の液化、角化細胞壊死などが認められます。文献6】より咽頭痛成人発症スティル病患者の約60%で見られる咽頭痛はIL-18による炎症に関連する初期の症状です。この症状はしばしば感染性咽頭炎と誤認され、成人発症スティル病患者を対象とした研究では、40%の症例で不適切な抗生物質使用が報告されていました。咽頭痛は通常、体温の急上昇と同時期に起こり、体温が正常に戻ると軽快します。リンパ節腫脹成人スティル病患者の約45%に反応性リンパ節腫大が出現し、好発部位は頚部で、悪性リンパ腫との鑑別が重要で、生検を必要とする場合があります。リンパ節生検では、通常、濾胞および皮質側の拡張を伴う反応性過形成が明らかになります。PET-CT検査は、成人発症スティル病関連リンパ節腫大と悪性リンパ腫の鑑別に有用性を示しております。肝脾腫肝腫大は患者の6.6〜71%に認められ、肝機能障害を伴うことがあります。脾腫は最大83.7%の患者に認められます。肝脾腫ともに腹部超音波検査・CT検査で検出されます。漿膜炎胸膜炎(2.9〜53.2%)または心膜炎(2.6–37.1%)の症状としては胸痛または呼吸困難として現れます。場合によっては心臓タンポナーデのために心嚢穿刺が必要な場合があります。早期発見のために心エコー検査が推奨されております。その他の症状その他の症状としては、筋痛症(13〜95%)、体重減少(11.5–66.1%)、間質性肺炎(詳しく後述1.0–15.0%)、肺動脈高血圧症(2.9%)、神経学的合併症(無菌性髄膜炎や脳神経麻痺：3%)、消化器症状(26.8%)などがあります。筋痛症はしばしば重度で、患者の60%で移動能力に影響を及ぼします。神経症状はIL-18値の上昇(>10,000 pg/ml)と関連しており、MRIでは70%の症例で髄膜増強が認められています。重篤な合併症成人発症スティル病では生命を脅かす以下の合併症の存在が知られており、早期発見と積極的な管理が必要です。文献2】よりマクロファージ活性化症候群(Macrophage Activation Syndrome：MAS) MASは成人発症スティル病患者における最も重篤かつ生命を脅かす合併症（死亡率は20%から42%の範囲）の一つであり、サイトカインが大量に放出されることによる急性全身性炎症反応です。成人発症スティル病患者におけるMASの発生率は23%と報告されています。MASは骨髄または脾臓の血球貪食像の増加、高フェリチン血症(>10,000 ng/ml)、血球減少症(例:ヘモグロビン肺疾患成人発症スティル病患者の約12%に肺疾患の合併が見られます。高齢者(中央値年齢50歳)に多いです。肺疾患は、CD4およびCD8リンパ球の間質性炎症浸潤と、肺胞内におけるタンパク質の沈着によって特徴づけられます。主な症状は呼吸困難です。胸部CTでは、末梢の硬化(60%)、スリガラス状陰影(50%)、間質的マーキング(30%)など多彩な画像パターンを示し、肺機能検査では80%で拘束性パターンが見られます。小児においてはパルスオキシメトリー(特に連続パルスオキシメトリー)は、肺疾患の早期発見に役立ちます。肺疾患による死亡率は38%と報告されています。劇症肝炎トランスアミナーゼ異常高値(AST/ALTの正常の上限の5倍以上)、黄疸、凝固障害を特徴とする劇症肝炎は、成人発症スティル病患者のバイオマーカー現在、成人発症スティル病の経過を監視するためにいくつかのバイオマーカーが用いられていますが、診断を確定できる特定のバイオマーカーはまだ存在しません。文献1】より検査所見（日常臨床で測定可能な検査項目）典型的な成人発症スティル病患者の検査所見では、好中球増加を伴う白血球増加（73〜100%）、 CRP（70〜100%）や赤血球沈降速度(68.9〜100%で≥40 mm/h)などの急性期反応物の上昇、肝酵素の上昇、フェリチン値の著しい上昇が見られます。リウマチ因子や抗核抗体は通常陰性です。貧血や低アルブミン血症もよく観察されます。好中球対リンパ球比(NLR)は、成人発症スティル病患者で非成人発症スティル病患者よりも高いことが確認されました。NLRは成人発症スティル病の診断ツールとして感度91.7%、特異度68.4%を示し、ESR、CRP、フェリチンなど他の炎症マーカーよりも有意に高かったと報告されています。フェリチンおよび糖化フェリチン高フェリチン血症(34.0〜97.6%が≥1000 ng/mL、19.5〜60.0%が≥3000 ng/mL)は成人発症スティル病の特徴であり、>5,000 ng/mlのレベルは重症化を示し、MASなどの合併症のリスク因子となります。フェリチンレベルは通常、IL-1β、IL-18、TNF-α、IFN-γの増加と相関しており、サイトカイン・ストームへの進展に寄与する可能性があります。しかし、感染症、肝臓、腎臓疾患、悪性腫瘍など他の疾患でも高フェリチン血症が観察されていて、より有用なバイオマーカーとしては、感度と特異度が比較的高い糖化フェリチンが注目されています。健康な成人では、フェリチンの50〜80%が糖化されていますが、成人発症スティル病(95%)では、糖化フェリチンのレベルが20%未満であることが報告されていて、他の高フェリチン血症をきたす疾患との鑑別に有用です。ただし、糖化フェリチンの測定は日常臨床では一般的ではありません。サイトカイン（IL-18、IL-37）成人発症スティル病患者ではIL-1、IL-6、IL-18、IL-37などのサイトカインが血清中に高濃度で検出されています。IL-18値は、成人発症スティル病の活動期に有意に上昇し（中央値　16,327 pg/ml）、疾患活動性、フェリチン、ESRレベルと正の相関があることがわかりました。寛解時には正常域（470 pg/ml）まで低下します。IL-18は再燃の時にも上昇します。5,000 pg/mlをカットオフとした場合、活動性成人発症スティル病の指標として96.9%の特異性と63.3%の感度を有します。IL-18レベル>10,000 pg/mlはMAS、肺疾患、劇症肝炎のリスクと強く関連しております。IL-37はIL-1ファミリーメンバーであり、調節サイトカインとして機能し、成人発症スティル病患者と健康対照群の区別に役立ち、成人発症スティル病の新規疾患活動バイオマーカーとして注目を集めています。新規のバイオマーカー抗炎症作用を持つ誘導酵素ヘムオキシゲナーゼ-1は、活動期の成人発症スティル病で上昇し、酸化ストレスやマクロファージの活性化を反映しています。カルプロテクチン、ガスデルミンDのN末端、S100タンパク質は好中球およびマクロファージの活性化を反映し、疾患活動性と相関しています。診断と診断上の課題成人発症スティル病の診断は、非特異的な症状と病態バイオマーカーの欠如により、診断はしばしば遅れることが多くあります。症状の発症から確定診断までの期間は、1ヶ月から4年（平均18か月）の範囲でした。感染症(例:心内膜炎、結核)、悪性腫瘍(例:リンパ腫)、自己免疫疾患(例:SLE、血管炎)などの診断を鑑別し除外ことが重要です。成人発症スティル病は原因不明の発熱の一般的な原因であり、不明熱症例の20%が最終的に成人発症スティル病と診断されています。診断基準成人発症スティル病の診断には、山口基準とFautrel基準が最も広く使われています。Fautrel診断基準は糖化フェリチンの測定を求めており、多くの医療施設では利用できない場合があります。文献2】より山口の基準【大基準】1．39℃以上の発熱が1週間以上持続2．関節痛が2週間以上持続3．典型的な一過性の発疹4．白血球数　10,000/mm3以上、その内　好中球80%以上【小基準】1．咽頭痛2．リンパ節腫脹3．肝脾腫4．肝機能異常5．リウマチ因子および抗核抗体陰性【除外基準】1．感染症（特に敗血症や伝染性単核球症） 2．悪性腫瘍（主に悪性リンパ腫） 3．その他のリウマチ性疾患（主に結節性多発動脈炎や関節外症状を伴うリウマチ性血管炎）【要件】少なくとも5つの基準(うち2つの大基準)を満たした場合の、感度96.2%、特異度92.1%です。Fautrel基準【大基準】1．39℃以上の発熱2．関節痛3．一過性発疹4．咽頭痛5．好中球80%以上6．糖化フェリチン20%以下【小基準】1．丘疹性紅斑2．白血球症 10,000/mm3以上【要件】4つの主要基準または3つの大基準と2つの小基準を満たした場合、感度80.6%、特異度98.5%です。文献１】Advancing Precision Medicine in Adult-Onset Still’s Disease: Insights into Biomarkers, Therapies, and COVID-19 Impacts.  Mediterr J Rheumatol  2025;36:509-523２】Adult-onset Still’s disease in focus: Clinical manifestations, diagnosis, treatment, and unmet needs in the era of targeted therapies.  Seminars in Arthritis and Rheumatism 2021;51:858-874.  doi.org/10.1016/j.semarthrit.2021.06.004３】Systemic juvenile idiopathic arthritis and adult- onset Still’s disease are the same disease: evidence from systematic reviews and meta- analyses informing the 2023 EULAR/PReS recommendations for the diagnosis and management of Still’s disease.  Ann Rheum Dis. 2024; 83(12):1748-1761.   doi: 10.1136/ard-2024-225853.４】EULAR/PReS recommendations for the diagnosis and management of Still’s disease, comprising systemic juvenile idiopathic arthritis and adult- onset Still’s disease.  Ann Rheum Dis. 2024;83:1614-1627.  doi:10.1136/ard-2024-225851５】Updates on the pathogenesis and molecular targeted therapies of Still’s disease.  Immunol Med. 2026;49:130-146.   doi: 10.1080/25785826.2025.2576285.６】Managing the clinical heterogeneity of patients with Still’s disease, from early diagnosis to timely treatment.  Autoimmunity Reviews 24;2025:103880.  doi.org/10.1016/j.autrev.2025.103880>
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			<pubDate>Fri, 26 Jun 2026 16:25:49 +0900</pubDate>
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			<title>関節リウマチの寛解</title>
			<link>https://goto-medical.com/ra/acr.html</link>
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関節リウマチの治療は数十年前と比べ進歩し、症状や病気の進行を十分に抑えることができるようになりましたが、未だに完治（治癒）に至ることはありません。一生付き合っていかなければならない病気です。ただし、完治に至らなくても、普通の人とほぼ同じような生活ができるレベルまで病気の状態をよくすること（これを寛解と呼びます）が可能です。寛解には臨床的寛解（関節症状・所見が消失し、検査所見も改善している状態）、構造的寛解（関節X線検査で骨びらんや関節裂隙狭小化などの関節破壊所見が進行していない状態）、機能的寛解（日常生活が問題なく行える状態）にわけられます。臨床的寛解臨床的寛解が最初に提唱されたのは1981年で米国リウマチ学会(American College of Rheumatology, ACR) （表１)から発表されました。その後（1996年）、ヨーロッパを中心に使われるようになったのがDAS28（表2）を測定することによって算定する寛解基準でした。DAS28には2つの算定方式があり、赤沈値を採用するDAS28ESRと、CRP値を採用するDAS28CRPがあります。当院が開院した2005年にエンブレルやヒュミラが使用可能となり、メーカーからDAS28計算機をいただき現在も使用しています。2005年にはSDAIおよびCDAIが提唱されました。SDAIでは赤沈値が除かれており、CDAIでは赤沈値、CRP値ともに除かれていて、血液検査なしで寛解基準を算定できるようになりました。2010年に欧州リウマチ学会(European League against Rheumatic Diseases, EULAR)を中心に「目標達成に向けた治療」(Treat to Target,T2T)という寛解を目標とする治療勧奨(リコメンデーション、現在は2025年版が利用できます)がまとめられ、ACRとEULAR共同で目標とすべき寛解基準が定められました。これらは治療研究における基準（表５)および日常臨床における基準（表６)から構成されています。DAS28、SDAI、CDAIには計算式がありますが、Boole式判定には計算が必要なく、下記のすべての項目が1以下である状態をBoolean（ブーレアン）寛解とします。Boolean寛解は、DAS28、SDAI、CDAIよりも厳しい寛解基準です。Boolean寛解圧痛関節数　1ヵ所以下腫脹関節数1ヵ所以下患者疾患活動性全般評価(VASで0～10cm)1cm以下CRP1mg/dl以下項目名ここに説明文を入力)★ -->構造的寛解構造的寛解は関節X線における骨・軟骨変化をスコア化した総Sharpスコア（TSS）で評価されます。総Sharpスコアは1971年John Sharpが手・手指関節の27関節を対象として、骨びらん、関節裂隙狭小化の有無を点数化したものです。1989年にD. van der Heijdeは手の関節（びらん16関節、関節裂隙狭小化15関節）、足の関節（びらん・関節裂隙狭小化とも6関節）を対象にした方法を発表し、総Sharpスコア変法（mTSS）として現在広く使用されています（図１)。mTSSの評価には同一症例のレントゲン像を２人以上のリウマチ専門医が評価する必要があります。mTSSの年間増加スコア（△ mTSS）が0.5以下の時、構造的寛解と判定します。機能的寛解日常生活動作に関する質問票を用いて患者自身に評価してもらいます。20項目からなるHAQ（Health Assessment Questionnaire）法がありますが、さらにより簡易なもの（8項目）にしたHAQ変法（mHAQ)が用いられることも多いです（表８）。HAQ法でもmHAQ法でも0.5以下で機能的寛解とみなします。ＡＣＲ・コア・セット　ACRが作成した評価基準です。日本でも、薬の有効性を評価する基準に広く使われています。①　疼痛関節数②　腫脹関節数③　患者による疼痛の評価( Visual analogue scale ）④　患者による全般的活動性の評価（ Visual analogue scale ）⑤　医師による全般的活動性の評価（ Visual analogue scale ）⑥　患者による運動機能の評価?（MHAQ）⑦　血沈、CRPの値⑧　レントゲン所見の８項目でリウマチの活動性の評価を行います。①と②の項目で２０％以上の改善があり、③～⑦のうち、３項目で２０％以上の改善が認められる場合、「ACR基準20％の改善あり（ACR20)」　と判定されます。ACR20：効果あり、ACR50：患者さんが満足、ACR70：ほぼ寛解 文献RA寛解の定義について。臨床リウマチ2011：23；344～348>
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			<pubDate>Fri, 15 May 2026 21:55:24 +0900</pubDate>
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