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		<title>後藤内科医院</title>
		<link>https://goto-medical.com/</link>
		<description>静岡県浜松市中央区の内科医院です。関節リウマチ、膠原病、慢性痛、線維筋痛症、糖尿病などを診ています。関節痛、筋肉痛、むくみ、皮膚の発疹等でお困りの方は御来院ください。</description>
		<language>ja</language>
		<pubDate>Fri, 7 Aug 2026 16:39:30 +0900</pubDate>
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			<title>後頭神経痛</title>
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			<description><![CDATA[
2026年6月22日右頭頂部の痛みが出現しました。激しく刺すような痛みが数分続くと少し休まり、また激しい痛みが襲ってくるという状態でした。ロキソニンを内服すると治まりますが、数時間で切れてしまい、切れると同じような痛みが続きました。以前、髄膜炎になったことがあったので、その時の事を思い出しました。7/2に脳神経外科を受診したところ、頭頂部の痛覚の左右差があり、頭部ＭＲＩにても脳内病変がなかったことから、後頭神経痛と診断されました。メチコバールを処方されたところ、数日で痛みはおさまりました。今回は後頭神経痛についてまとめてみました。後頭神経痛は、大後頭神経、小後頭神経、第三後頭神経、またはその組み合わせの分布に影響を及ぼす痛みを伴う状態です。発作性で、数秒から数分続き、長く続く痛みを引き起こすことがあります。疫学オランダの顔面痛および頭痛発生率を調査したある研究では、後頭神経痛が症例の8.3%を占めていました。後頭神経痛の総発生率は10万人あたり3.2人で、診断年齢の平均年齢は54.1歳(標準偏差16.2歳)でした。女性（73%）に多いことが報告されています。病因後頭神経痛は90%の症例で大後頭神経の異常が原因となります。症例の10%は小後頭神経の異常に起因し、第３後頭神経の異常が関与することは稀です。後頭神経痛は、これらの神経のいずれかが複数の解剖学的ポイントのいずれかで圧迫されることで発生します。筋肉の肥大、緊張、痙攣が圧迫に寄与すると仮定されており、多くの患者にストレスや不安と関連しており、大後頭神経に近い筋肉の外科的切断手術により痛みの緩和が見られます。場合によっては、外傷や線維軟骨の形成、頭蓋骨や脊椎の骨構造的変化がこの状態を引き起こすことがあります。さらに、アーノルド・キアリ奇形や動静脈奇形は神経圧迫に寄与することがあります。大後頭神経の圧迫点（1～6）第2頚髄神経背側支から発生し、その後、内側を進み下斜頭筋(OCI：obliquus capitis inferior muscle)の下縁に達し（1）、後頭下三角を横断します。その後、大後頭神経は半棘筋（SS：semispinalis capitis muscle）に入り（2）、SSから出た（3）後、僧帽筋(TM：trapezius muscle)に入り（4）、TMから出ます（5）。大後頭神経が後頭動脈（OA：occipital artery）と交差する部位も圧迫点（6）となりえます。文献2】より小後頭神経の圧迫点（1’） 第2頚髄神経腹支から発生し、胸鎖乳突筋の後縁に沿って上行し、頸筋膜を深く貫通し、胸鎖乳突付着部の後縁を横切り（1’）、頭皮の浅層筋膜に至ります。耳、乳様突起、後頭への3つの枝に分かれます。文献2】より第3後頭神経の圧迫点（1～6） 第3頚髄神経の背側支から発生し、第2-3頸椎の背外側面を回り（1）、半棘筋に沿って進みます。C2棘突起で背側に回転し、半棘筋（SS;2）、頭脾筋（SC：Splenius capitis muscle；3）、僧帽筋（TM；4）を貫通し、筋肉から抜けた部位の皮膚領域を支配します。重要なのは、第3後頭神経が多くの枝を大後頭神経や小後頭神経に送っているため、第3後頭神経だけで症状を区別するのが難しい可能性があることです。症状一般的な臨床特徴は、片側の痛み（81%）、刺すような痛み（59%）、強い痛み（54%）でした。痛みはほとんどの場合片側から始まり、その後両側に広がることがあります。両側症状は症例の3分の1に現れます。痛みは発作性で数秒から数分持続します。感覚鈍麻合併も多く見られました（73%）。片頭痛の既往歴は一般的で（46%）、首の外傷歴がある患者も一定の割合いました（30%）。診断病歴聴取と身体検査を終えた後、疑わしい神経の局所麻酔遮断によって診断が確定されます。これは国際頭痛分類（ICHD-3）基準に基づく診断の必須ステップです。患者は局所麻酔の間、神経ブロックによる痛みの緩和が期待されます。圧迫が後頭神経痛の主な病因と考えられているため、影響部位に病変や腫瘤の疑いがある場合はCTやMRIなどの画像診断を検討すべきです。文献4】より治療・管理保存的治療・薬物療法後頭神経痛には複数の治療法があります。頸部カラーによる首の固定、理学療法、冷凍療法などの保守的な治療法は、プラセボに対する有効性が示されていません。非ステロイド性抗炎症薬、三環系抗うつ薬、セロトニン-ノルエピネフリン再取り込み阻害薬、抗けいれん薬、神経障害性疼痛治療薬（プレガバリン、ミロガバリン）、ビタミンB12は症状緩和に役立つ可能性があります。日本の臨床では、筋弛緩薬、抗不安薬、葛根湯などの漢方薬を使われることがあります。神経ブロック診断的神経ブロックの後、治療ブロックが試みられることがあります。通常、局所麻酔薬にステロイドが添加されますが、効果は様々です。後頭神経ブロックとして、局所麻酔薬とデキサメタゾンを用いた注射を受けた患者44名を対象とした前向き研究では、44名中42名が施術後および6か月後の追跡時に改善が認められました。また、局所麻酔による単回浸潤後、64%の患者で短期的な効果(1週間未満)が見られ、その内36%は1か月以上効果が続きました。ブロックの精度向上のため、超音波ガイド技術が開発されています。ボツリヌス毒素A注射は、ここで述べる多くの他の技術よりも副作用が低い治療法として考えられております。最近の試験では50%以上の改善が示されています。 凍結アブレーション術超音波ガイド下経皮的凍結アブレーション術は、多くの臨床医によって一般的に行われる手技です。適切な温度では、神経は永久的な損傷ではなく、一時的な損傷が起こるはずです。しかし、-70℃以下の温度では神経損傷の可能性があります。最近では、2018年のKastlerらによる論文で、非盲検方式で良好な結果を得た7人の患者が報告されています。ただし、追跡期間は3か月に制限されていました。高周波治療熱高周波治療は後頭神経痛の治療に効果ですが、神経腫や神経損傷による痛みの悪化など、重篤な合併症も伴います。神経構造に通常損傷を伴わないパルス高周波治療（Pulsed radiofrequency treatment：PRF）への関心は高まっています。その作用機序は電気場の生成を通じて痛みの伝達と増強を妨げ、下降調節の強化、遺伝子発現の変化を招くと仮説されています。しかし、その正確な作用機序はまだ解明中です。Huangらによる研究では、102名の患者にPRF治療を行いました。患者の51%が50%以上の痛みの緩和を経験し、少なくとも3か月間持続しました。4人の患者が一時的に痛みの悪化を報告しました。ある患者は新しいタイプの痛みを発症し、3週間以内に解消しました。Cohenらは、診断ブロックに短期的な緩和効果を示した後頭神経痛または片頭痛患者81名を対象に、二重盲検多施設比較効果研究を実施しました。局所麻酔注射+3サイクルのPRF(42例)と局所麻酔およびステロイド注射+偽PRF(39名)を比較しました。痛みの軽減はPRF群において全期間で優れておりましたが、6か月間の追跡期間を通じて痛み緩和効果は徐々に減少しました。後頭神経刺激(Occipital Nerve Stimulation : ONS) 後頭神経刺激は、従来の治療に抵抗性の後頭神経痛に対して用いられます。これは末梢および中枢の侵害受容入力の調節を伴うと考えられています。ONSは局所的な脳血流の増加から脳幹の痛み抑制中枢を活性化する可能性があると推測されています。後頭神経刺激は、神経刺激リードを頭蓋底に水平または斜めに配置し、大後頭神経が出る位置に配置します。リスクには手術部位やリードの感染や電池の変位や骨折が含まれます。ONSの成功は主に適切な患者選択によって決定されます。最初の論文はWeinerらによる13人の患者を対象とした症例シリーズで、1〜6年の追跡期間後、3分の2で>75%、3分の1で>50%の痛み緩和を示しました。神経外科医会議が発表した系統的レビューおよびエビデンスに基づくガイドラインでは、ONSが医学的に難治性後頭神経痛患者に対する治療選択肢であることを示唆しています。手術外科的減圧はしばしば最後の手段と考えられています。後頭神経痛の治療には、C（頸椎）1–C3後根の硬膜内切片、C2の神経節切開術、神経減圧術（下斜頭筋の一部切除など）、末梢神経摘出など、さまざまな外科的アプローチが用いられています。手術の合併症としては、頭皮の過敏症、感覚障害、神経腫形成、聴力喪失・めまいなどが起こり得ます。鑑別診断後頭神経痛の鑑別診断には、頭痛や顔面痛を伴うあらゆる障害が含まれます。後頭神経と第8、第9、第10脳神経の間に接続が存在する可能性があるため、患者は視力障害、めまい、副鼻腔のうっ血などの非特異的症状を呈することもあります。 後頭神経痛と混同されやすい疾患には、片頭痛、群発頭痛、緊張型頭痛などがあります。後頭神経痛を他の疾患と区別する重要なステップは、後頭神経ブロックへの反応です。予後短期的な緩和は基本的な治療で得られます。まれに、局所麻酔の診断的注射が数か月間の鎮痛をもたらすことがあります。上記の高度な治療は、数週間から数年にわたる改善をもたらす可能性があります。文献1】	Occipital Neuralgia. StatPearls Publishing 2026 Jan2】 An anatomical analysis of the occipital nerve complex: an essential tool for the application of occipital nerve blocks.  BMC Neurology 2024;24:3083】　Epidemiology and clinical features of occipital neuralgia: A systematic review and meta-analysis.  Cephalalgia 2025;45:1–134】　Cervicogenic headache and occipital neuralgia.  Pain Practice  2025;25:e13405.  https://doi.org/10.1111/papr.13405>
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			<pubDate>Wed, 15 Jul 2026 19:15:07 +0900</pubDate>
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			<title>成人発症スティル病の病型、症状、検査、診断</title>
			<link>https://goto-medical.com/AOSD/AOSD1.html</link>
			<description><![CDATA[
病型成人発症スティル病は臨床症状と治療反応に基づいて2つの異なる病型に分類されます。全身型(74%)主に発熱、発疹、多臓器の関与を特徴とする表現型です。IL-18、IFN-γ、IL-10、IL-4は全身型に関連するサイトカインであることが報告されています。関節炎型(26%)慢性多発性関節炎を特徴とするこの病型は、慢性滑膜炎を伴い、未治療の場合、40%で関節損傷に進行します。10年間の縦断研究では、関節炎型患者の50%が進行性関節炎を発症し、そのうち20%が関節置換手術を必要としました。関節表現型はIL-1阻害剤に対する反応が低く、寛解率は50%にとどまります。関節リウマチの治療に有効な抗TNF薬剤(例:エタネルセプト)は関節炎型で50%の有効性を示します。IL-6、IL-17、IL-23は関節炎型と関連しているサイトカインであることが示されています。臨床症状・所見成人発症スティル病は39℃以上の発熱、サーモンピンク色の発疹、関節痛/関節炎を三主徴としますが、他にもさまざまな臨床症状が認められます。文献1】より発熱成人発症スティル病患者の98%で認められる発熱は、39℃以上に達し、1日1回～2回のピークを迎える間欠熱（午後遅くや夕方に見られる）で、発作間で自然に解熱します。成人発症スティル病患者を対象とした後ろ向きコホートでは、95%が初期症状として発熱を呈し、しばしば疲労や倦怠感などの全身症状を伴っていました。発熱はIL-6を介して引き起こされており、研究では発熱の重症度とIL-6レベルの間に直接的な相関があることが示されています。関節炎/関節痛多関節炎/関節痛は成人発症スティル病患者の70〜74%で報告されており、主に手首、膝、足首に影響を及ぼします。一過性関節痛から破壊性多発性関節炎まで幅広く、慢性症例では関節リウマチと鑑別が必要となります。関節炎は初期には移動性ですが、病気の進行に伴い悪化し、多関節炎に発展することがあります。滑膜生検では好中球浸潤を認め、免疫染色をするとIL-1、IL-6が豊富に検出されます。未治療の関節症例の40%で関節裂隙狭小化やびらんを含むX線上の骨関節病変が観察されます。発疹発疹は成人発症スティル病患者の85%に認められ、通常は体温の上昇とともにかゆみを伴わないサーモンピンク色の紅斑性発疹が出現し、解熱すると消失します。皮膚描記症（皮膚を軽く掻くとじん麻疹ができる状態）やケブネル現象（皮膚に刺激が加わると原疾患と同じ皮疹が出る事）が認められる症例もあります。好中球性蕁麻疹性皮膚炎、結節性紅斑、持続性プラークなどの非定型症状が20%の症例で報告されています。組織学的検査では、リンパ球による血管周囲浸潤、真皮上部の炎症性細胞浸潤、基底の液化、角化細胞壊死などが認められます。文献6】より咽頭痛成人発症スティル病患者の約60%で見られる咽頭痛はIL-18による炎症に関連する初期の症状です。この症状はしばしば感染性咽頭炎と誤認され、成人発症スティル病患者を対象とした研究では、40%の症例で不適切な抗生物質使用が報告されていました。咽頭痛は通常、体温の急上昇と同時期に起こり、体温が正常に戻ると軽快します。リンパ節腫脹成人スティル病患者の約45%に反応性リンパ節腫大が出現し、好発部位は頚部で、悪性リンパ腫との鑑別が重要で、生検を必要とする場合があります。リンパ節生検では、通常、濾胞および皮質側の拡張を伴う反応性過形成が明らかになります。PET-CT検査は、成人発症スティル病関連リンパ節腫大と悪性リンパ腫の鑑別に有用性を示しております。肝脾腫肝腫大は患者の6.6〜71%に認められ、肝機能障害を伴うことがあります。脾腫は最大83.7%の患者に認められます。肝脾腫ともに腹部超音波検査・CT検査で検出されます。漿膜炎胸膜炎(2.9〜53.2%)または心膜炎(2.6–37.1%)の症状としては胸痛または呼吸困難として現れます。場合によっては心臓タンポナーデのために心嚢穿刺が必要な場合があります。早期発見のために心エコー検査が推奨されております。その他の症状その他の症状としては、筋痛症(13〜95%)、体重減少(11.5–66.1%)、間質性肺炎(詳しく後述1.0–15.0%)、肺動脈高血圧症(2.9%)、神経学的合併症(無菌性髄膜炎や脳神経麻痺：3%)、消化器症状(26.8%)などがあります。筋痛症はしばしば重度で、患者の60%で移動能力に影響を及ぼします。神経症状はIL-18値の上昇(>10,000 pg/ml)と関連しており、MRIでは70%の症例で髄膜増強が認められています。重篤な合併症成人発症スティル病では生命を脅かす以下の合併症の存在が知られており、早期発見と積極的な管理が必要です。文献2】よりマクロファージ活性化症候群(Macrophage Activation Syndrome：MAS) MASは成人発症スティル病患者における最も重篤かつ生命を脅かす合併症（死亡率は20%から42%の範囲）の一つであり、サイトカインが大量に放出されることによる急性全身性炎症反応です。成人発症スティル病患者におけるMASの発生率は23%と報告されています。MASは骨髄または脾臓の血球貪食像の増加、高フェリチン血症(>10,000 ng/ml)、血球減少症(例:ヘモグロビン肺疾患成人発症スティル病患者の約12%に肺疾患の合併が見られます。高齢者(中央値年齢50歳)に多いです。肺疾患は、CD4およびCD8リンパ球の間質性炎症浸潤と、肺胞内におけるタンパク質の沈着によって特徴づけられます。主な症状は呼吸困難です。胸部CTでは、末梢の硬化(60%)、スリガラス状陰影(50%)、間質的マーキング(30%)など多彩な画像パターンを示し、肺機能検査では80%で拘束性パターンが見られます。小児においてはパルスオキシメトリー(特に連続パルスオキシメトリー)は、肺疾患の早期発見に役立ちます。肺疾患による死亡率は38%と報告されています。劇症肝炎トランスアミナーゼ異常高値(AST/ALTの正常の上限の5倍以上)、黄疸、凝固障害を特徴とする劇症肝炎は、成人発症スティル病患者のバイオマーカー現在、成人発症スティル病の経過を監視するためにいくつかのバイオマーカーが用いられていますが、診断を確定できる特定のバイオマーカーはまだ存在しません。文献1】より検査所見（日常臨床で測定可能な検査項目）典型的な成人発症スティル病患者の検査所見では、好中球増加を伴う白血球増加（73〜100%）、 CRP（70〜100%）や赤血球沈降速度(68.9〜100%で≥40 mm/h)などの急性期反応物の上昇、肝酵素の上昇、フェリチン値の著しい上昇が見られます。リウマチ因子や抗核抗体は通常陰性です。貧血や低アルブミン血症もよく観察されます。好中球対リンパ球比(NLR)は、成人発症スティル病患者で非成人発症スティル病患者よりも高いことが確認されました。NLRは成人発症スティル病の診断ツールとして感度91.7%、特異度68.4%を示し、ESR、CRP、フェリチンなど他の炎症マーカーよりも有意に高かったと報告されています。フェリチンおよび糖化フェリチン高フェリチン血症(34.0〜97.6%が≥1000 ng/mL、19.5〜60.0%が≥3000 ng/mL)は成人発症スティル病の特徴であり、>5,000 ng/mlのレベルは重症化を示し、MASなどの合併症のリスク因子となります。フェリチンレベルは通常、IL-1β、IL-18、TNF-α、IFN-γの増加と相関しており、サイトカイン・ストームへの進展に寄与する可能性があります。しかし、感染症、肝臓、腎臓疾患、悪性腫瘍など他の疾患でも高フェリチン血症が観察されていて、より有用なバイオマーカーとしては、感度と特異度が比較的高い糖化フェリチンが注目されています。健康な成人では、フェリチンの50〜80%が糖化されていますが、成人発症スティル病(95%)では、糖化フェリチンのレベルが20%未満であることが報告されていて、他の高フェリチン血症をきたす疾患との鑑別に有用です。ただし、糖化フェリチンの測定は日常臨床では一般的ではありません。サイトカイン（IL-18、IL-37）成人発症スティル病患者ではIL-1、IL-6、IL-18、IL-37などのサイトカインが血清中に高濃度で検出されています。IL-18値は、成人発症スティル病の活動期に有意に上昇し（中央値　16,327 pg/ml）、疾患活動性、フェリチン、ESRレベルと正の相関があることがわかりました。寛解時には正常域（470 pg/ml）まで低下します。IL-18は再燃の時にも上昇します。5,000 pg/mlをカットオフとした場合、活動性成人発症スティル病の指標として96.9%の特異性と63.3%の感度を有します。IL-18レベル>10,000 pg/mlはMAS、肺疾患、劇症肝炎のリスクと強く関連しております。IL-37はIL-1ファミリーメンバーであり、調節サイトカインとして機能し、成人発症スティル病患者と健康対照群の区別に役立ち、成人発症スティル病の新規疾患活動バイオマーカーとして注目を集めています。新規のバイオマーカー抗炎症作用を持つ誘導酵素ヘムオキシゲナーゼ-1は、活動期の成人発症スティル病で上昇し、酸化ストレスやマクロファージの活性化を反映しています。カルプロテクチン、ガスデルミンDのN末端、S100タンパク質は好中球およびマクロファージの活性化を反映し、疾患活動性と相関しています。診断と診断上の課題成人発症スティル病の診断は、非特異的な症状と病態バイオマーカーの欠如により、診断はしばしば遅れることが多くあります。症状の発症から確定診断までの期間は、1ヶ月から4年（平均18か月）の範囲でした。感染症(例:心内膜炎、結核)、悪性腫瘍(例:リンパ腫)、自己免疫疾患(例:SLE、血管炎)などの診断を鑑別し除外ことが重要です。成人発症スティル病は原因不明の発熱の一般的な原因であり、不明熱症例の20%が最終的に成人発症スティル病と診断されています。診断基準成人発症スティル病の診断には、山口基準とFautrel基準が最も広く使われています。Fautrel診断基準は糖化フェリチンの測定を求めており、多くの医療施設では利用できない場合があります。文献2】より山口の基準【大基準】1．39℃以上の発熱が1週間以上持続2．関節痛が2週間以上持続3．典型的な一過性の発疹4．白血球数　10,000/mm3以上、その内　好中球80%以上【小基準】1．咽頭痛2．リンパ節腫脹3．肝脾腫4．肝機能異常5．リウマチ因子および抗核抗体陰性【除外基準】1．感染症（特に敗血症や伝染性単核球症） 2．悪性腫瘍（主に悪性リンパ腫） 3．その他のリウマチ性疾患（主に結節性多発動脈炎や関節外症状を伴うリウマチ性血管炎）【要件】少なくとも5つの基準(うち2つの大基準)を満たした場合の、感度96.2%、特異度92.1%です。Fautrel基準【大基準】1．39℃以上の発熱2．関節痛3．一過性発疹4．咽頭痛5．好中球80%以上6．糖化フェリチン20%以下【小基準】1．丘疹性紅斑2．白血球症 10,000/mm3以上【要件】4つの主要基準または3つの大基準と2つの小基準を満たした場合、感度80.6%、特異度98.5%です。文献１】Advancing Precision Medicine in Adult-Onset Still’s Disease: Insights into Biomarkers, Therapies, and COVID-19 Impacts.  Mediterr J Rheumatol  2025;36:509-523２】Adult-onset Still’s disease in focus: Clinical manifestations, diagnosis, treatment, and unmet needs in the era of targeted therapies.  Seminars in Arthritis and Rheumatism 2021;51:858-874.  doi.org/10.1016/j.semarthrit.2021.06.004３】Systemic juvenile idiopathic arthritis and adult- onset Still’s disease are the same disease: evidence from systematic reviews and meta- analyses informing the 2023 EULAR/PReS recommendations for the diagnosis and management of Still’s disease.  Ann Rheum Dis. 2024; 83(12):1748-1761.   doi: 10.1136/ard-2024-225853.４】EULAR/PReS recommendations for the diagnosis and management of Still’s disease, comprising systemic juvenile idiopathic arthritis and adult- onset Still’s disease.  Ann Rheum Dis. 2024;83:1614-1627.  doi:10.1136/ard-2024-225851５】Updates on the pathogenesis and molecular targeted therapies of Still’s disease.  Immunol Med. 2026;49:130-146.   doi: 10.1080/25785826.2025.2576285.６】Managing the clinical heterogeneity of patients with Still’s disease, from early diagnosis to timely treatment.  Autoimmunity Reviews 24;2025:103880.  doi.org/10.1016/j.autrev.2025.103880>
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			<pubDate>Fri, 26 Jun 2026 16:25:49 +0900</pubDate>
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			<title>関節リウマチの寛解</title>
			<link>https://goto-medical.com/ra/acr.html</link>
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関節リウマチの治療は数十年前と比べ進歩し、症状や病気の進行を十分に抑えることができるようになりましたが、未だに完治（治癒）に至ることはありません。一生付き合っていかなければならない病気です。ただし、完治に至らなくても、普通の人とほぼ同じような生活ができるレベルまで病気の状態をよくすること（これを寛解と呼びます）が可能です。寛解には臨床的寛解（関節症状・所見が消失し、検査所見も改善している状態）、構造的寛解（関節X線検査で骨びらんや関節裂隙狭小化などの関節破壊所見が進行していない状態）、機能的寛解（日常生活が問題なく行える状態）にわけられます。臨床的寛解臨床的寛解が最初に提唱されたのは1981年で米国リウマチ学会(American College of Rheumatology, ACR) （表１)から発表されました。その後（1996年）、ヨーロッパを中心に使われるようになったのがDAS28（表2）を測定することによって算定する寛解基準でした。DAS28には2つの算定方式があり、赤沈値を採用するDAS28ESRと、CRP値を採用するDAS28CRPがあります。当院が開院した2005年にエンブレルやヒュミラが使用可能となり、メーカーからDAS28計算機をいただき現在も使用しています。2005年にはSDAIおよびCDAIが提唱されました。SDAIでは赤沈値が除かれており、CDAIでは赤沈値、CRP値ともに除かれていて、血液検査なしで寛解基準を算定できるようになりました。2010年に欧州リウマチ学会(European League against Rheumatic Diseases, EULAR)を中心に「目標達成に向けた治療」(Treat to Target,T2T)という寛解を目標とする治療勧奨(リコメンデーション、現在は2025年版が利用できます)がまとめられ、ACRとEULAR共同で目標とすべき寛解基準が定められました。これらは治療研究における基準（表５)および日常臨床における基準（表６)から構成されています。DAS28、SDAI、CDAIには計算式がありますが、Boole式判定には計算が必要なく、下記のすべての項目が1以下である状態をBoolean（ブーレアン）寛解とします。Boolean寛解は、DAS28、SDAI、CDAIよりも厳しい寛解基準です。Boolean寛解圧痛関節数　1ヵ所以下腫脹関節数1ヵ所以下患者疾患活動性全般評価(VASで0～10cm)1cm以下CRP1mg/dl以下項目名ここに説明文を入力)★ -->構造的寛解構造的寛解は関節X線における骨・軟骨変化をスコア化した総Sharpスコア（TSS）で評価されます。総Sharpスコアは1971年John Sharpが手・手指関節の27関節を対象として、骨びらん、関節裂隙狭小化の有無を点数化したものです。1989年にD. van der Heijdeは手の関節（びらん16関節、関節裂隙狭小化15関節）、足の関節（びらん・関節裂隙狭小化とも6関節）を対象にした方法を発表し、総Sharpスコア変法（mTSS）として現在広く使用されています（図１)。mTSSの評価には同一症例のレントゲン像を２人以上のリウマチ専門医が評価する必要があります。mTSSの年間増加スコア（△ mTSS）が0.5以下の時、構造的寛解と判定します。機能的寛解日常生活動作に関する質問票を用いて患者自身に評価してもらいます。20項目からなるHAQ（Health Assessment Questionnaire）法がありますが、さらにより簡易なもの（8項目）にしたHAQ変法（mHAQ)が用いられることも多いです（表８）。HAQ法でもmHAQ法でも0.5以下で機能的寛解とみなします。ＡＣＲ・コア・セット　ACRが作成した評価基準です。日本でも、薬の有効性を評価する基準に広く使われています。①　疼痛関節数②　腫脹関節数③　患者による疼痛の評価( Visual analogue scale ）④　患者による全般的活動性の評価（ Visual analogue scale ）⑤　医師による全般的活動性の評価（ Visual analogue scale ）⑥　患者による運動機能の評価?（MHAQ）⑦　血沈、CRPの値⑧　レントゲン所見の８項目でリウマチの活動性の評価を行います。①と②の項目で２０％以上の改善があり、③～⑦のうち、３項目で２０％以上の改善が認められる場合、「ACR基準20％の改善あり（ACR20)」　と判定されます。ACR20：効果あり、ACR50：患者さんが満足、ACR70：ほぼ寛解 文献RA寛解の定義について。臨床リウマチ2011：23；344～348>
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			<pubDate>Fri, 15 May 2026 21:55:24 +0900</pubDate>
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			<title>関節リウマチの治療</title>
			<link>https://goto-medical.com/ra/treatment.html</link>
			<description><![CDATA[
当院では、関節リウマチ診療ガイドライン2024（一般社団法人日本リウマチ学会作成）やEULARリコメンデーション(Recommendation)2025年改訂版に基づいて、関節リウマチの治療を行っています。抗リウマチ薬の分類について　2014年より抗リウマチ薬（DMARDs）の新分類が提唱されています。まず、化学合成された抗リウマチ薬であるSynthetic DMARDs（sDMARDs）と生物学的製剤であるBiological DMARDs（bDMARDs）の2種類に大別されています。更にSynthetic DMARDs（sDMARDs）は従来からあるメトトレキサート、サラゾスルファピリジン、ブシラミンなどのConventional synthetic DMARDs（csDMARDs）とJAK阻害剤であるトファシチニブなどのTargeted synthetic DMARDs（tsDMARDs）に分類され、Biological DMARDs（bDMARDs）もインフリキシマブ、エタネルセプトなどBiological originator DMARDs（boDMARDs）とBS-インフリキシマブなどのBiosimilar DMARDs（bsDMARDs）に分類されています。合成DMARDs従来型合成（cs）DMARDs&nbsp;例：メトトレキサート、レフルノミド、サラゾスルファピリジン、ヒドロキシクロロキン分子標的型合成（ts）DMARDs例：バリシチニブ、トファシチニブ、ウパダシチニブ生物学的DMARDs生物学的（b）DMARDs先行品TNF阻害剤：アダリムマブ、セルトリズマブ、エタネルセプト、ゴリムマブ、インフリキシマブ、オゾラリズマブIL-6R阻害剤：サリルマブ、トシリズマブ共刺激調節剤：アバタセプト抗B細胞（CD20）抗体：リツキシマブバイオシミラー（bs）DMARDs（現在以下のバイオシミラーが使用可能：アダリムマブ、エタネルセプト、インフリキシマブ、ゴリムマブ【発売予定】、トシリズマブ【発売予定】）項目名ここに説明文を入力)★ -->EULARリコメンデーション(Recommendation)2025年改訂版包括的原則A. 関節リウマチ患者に対する治療は最善のケアを目指しており、患者とリウマチ専門医の共同の意思決定に基づいて決定されなければなりません。	B. 治療の決定は、疾患の進行度、安全性の問題、そして併存疾患や構造損傷の進行などの患者要因に基づいて行われます。	C. リウマチ専門医は主に関節リウマチ患者のケアを担当する専門医です。	D. 関節リウマチの多様性に対応するために、患者が異なる作用機序を持つ複数の薬剤を使用できるようにリウマチ専門医は対応すべきです。患者は生涯にわたって治療薬を変更しながら連続した治療を必要とする場合もあります。	E.関節リウマチは個人的、医療的、社会的に費用負担が大きいため、リウマチ専門医が治療する際にこれらをすべて考慮すべきです。推奨事項1. 関節リウマチの診断が下された時点で、DMARDsによる治療を開始しすべきです。	2. 治療は、すべての患者で持続的な寛解または低疾患活動性の目標を達成することを目指すべきです。3. 活動性疾患では頻繁に(1〜3か月ごと)疾患活動度のモニタリングを行うべきです。治療開始から最大3か月以内に改善が見られない、または6か月経っても目標に到達しない場合は治療を調整すべきです。目標が維持された場合は、モニタリング頻度を減らせることがあります。4. メトトレキサート（MTX）は最初の治療戦略の一部であるべきです。MTXの禁忌がある場合や早期にMTX使用不可となった場合には、患者には、レフルノミドまたはスルファサラジン投与を検討すべきです。下記文献より改変	5. 短期的なグルココルチコイド投与は、csDMARDsの開始時または変更時に、グルココルチコイドの異なる用量や投与経路（経口もしくは注射）で、考慮すべきですが、臨床的に可能な限り速やかに減薬・中止されるべきです。6. csDMARD戦略で治療目標が達成されない場合は、bDMARDを追加すべきです。JAK阻害薬は検討されますが、関連するリスク要因も考慮する必要があります。	下記文献より改変7. bDMARD/tsDMARDはcsDMARDと併用すべきです。csDMARDを併用薬として使用できない患者においては、IL-6経路阻害薬およびJAK阻害薬は他のbDMARDと比較していくつかの利点がある可能性があります。下記文献より改変8. bDMARDまたはtsDMARDがで治療目標が達成できない場合には、別のbDMARDまたはtsDMARDによる治療を検討すべきです。1つのTNFまたはIL-6経路阻害薬治療が失敗した場合、患者は別の作用機序を持つ薬剤、または2つ目のTNF/IL-6経路R阻害薬に変更可能です。9. グルココルチコイドが中止され、患者が持続的な寛解状態にある場合は、DMARDs(bDMARDs/tsDMARDsおよび/またはcsDMARDs)の継続が推奨されますが、用量の減量も検討されることがあります。文献EULARrecommendations for the management of rheumatoid arthritis with synthetic and biologic disease-modifying antirheumatic drugs: 2025 update.  Ann Rheum Dis. 2026 in press, https://ard.eular.org/article/S0003-4967(26)00075-0/fulltext,  https://doi.org/10.1016/j.ard.2026.01.023>
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			<pubDate>Thu, 16 Apr 2026 14:56:37 +0900</pubDate>
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			<title>ＤＩＨＳ</title>
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Drug-induced hypersensitivity syndrome（DIHS）は、Drug reaction with eosinophilia and systemic symptom（DRESS）とも呼ばれ、 発疹、発熱、リンパ節腫脹、血液学的異常(特に非定型リンパ球出現や好酸球増多)、肝炎、腎炎、肺炎などの全身性疾患を特徴とする重篤な有害反応です。特定の薬剤を14日から60日間使用後に発症し、原因となる薬剤を中止しても、症状が持続することが特徴です。歴史DRESSと思われる最初の症例記述は、1937年にMyersらによって報告されました。米国デトロイトで淋病を患い、スルファニルアミドで治療された男性が、かゆみを伴う発疹を発症し、その後剥離性皮膚炎へと進行しました。その後、発熱、黄疸、好酸球増多症を発症しました。1950年には、ジフェニルヒダントインナトリウム使用後に倦怠感、吐き気、全身性筋肉痛を発症し、その後黄疸、発熱、発疹が起こり、剥離性皮膚炎や腹痛を伴うリンパ節腫症（非定型リンパ球・好酸球増多を伴う）に進行した症例が報告されました。DRESSという用語は、1996年にBocquetらによって、薬物過敏症に関するレビュー論文で最初に提案されました。歴史的には、類似の症状は「フェニトイン過敏症」、「抗けいれん過敏症」、「ダプソン症候群」、「ヒダントイン症候群」、「アロプリノール過敏症」と呼ばれてきました。1998年、日本の研究者たちはヒトヘルペスウイルス-6 （HHV-6）の再活性化を伴うカルバマゼピンおよびスルファサラジンによる薬物過敏症をDIHSと名付けました。これはウイルス再活性化と薬物誘発性アレルギーの関係を初めて論文化したものでした。疫学日本（全国疫学調査）では、2012 年の1 年間にDIHS で全国の病院を受診した患者数は約600 人で、発症率でみると人口100 万対4.5と類推されました。薬剤別の発症率は原因となる薬剤によって異なり、1/1000から1/10,000の範囲と報告されています。男女ともに年齢分布は40代から60代の間でピークを迎えます。原因と考えられる医薬品は比較的限られており、カルバマゼピン、フェニトイン、フェノバルビタール、ゾニサミド、ラモトリギン（抗てんかん薬）、アロプリノール（痛風治療薬）、トリメトプリム-スルファメトキサゾール（抗菌剤）、サラゾスルファピリジン（抗リウマチ剤）、ジアフェニルスルホン（抗ハンセン病薬・皮膚疾患治療薬）、 メキシレチン（不整脈治療薬）、ミノサイクリン（抗生物質）などです。日本の厚生労働省　重篤副作用疾患別対応マニュアル　薬剤性過敏症症候群（令和４年２月版）に誘因薬物の一覧が記載されています。病因DIHS/DRESSは主にT細胞を介して媒介される薬物、ウイルス、免疫系間の複雑な相互作用と考えられています。薬剤が免疫応答を刺激しDIHS/DRESSを引き起こすモデルはいくつかありますがここでは2つのモデルを紹介します。文献5】よりハプテンモデル薬剤は通常抗原として直接作用するには小さすぎますが、タンパク質に結合することで特異的な免疫応答を開始します。薬物は主にタンパク質に非共有結合で結合しますが、一部の薬剤(例:ペニシリン)は、共有結合することもあります。これらの薬剤はハプテンと呼ばれ、安定したハプテン・タンパク質複合体を形成し、新たな抗原として機能し、薬剤特異的抗体やT細胞反応を引き起こすことがあります。しかし、これらの新しい抗原は、共刺激がないため免疫系では通常無視されます。ただし、薬物投与時にウイルス感染などの他の免疫活性化が起こると、ハプテン・タンパク質複合体による紅斑などの臨床症状を伴う免疫反応が起こることがあります。文献5】より免疫受容体との薬理学的相互作用(pharmacological interaction with immune receptors：p-i)モデルDIHS/DRESSなどの遅延薬物過敏反応は、主に薬物が直接的に免疫受容体であるHLAやT細胞受容体（T cell receptor：TCR）と非共有結合することにより、相互作用し、T細胞の活性化を引き起こすことが原因と考えられます。この反応は免疫受容体との薬理学的相互作用(pharmacological interaction with immune receptors：p-i)とも呼ばれます。p-i活性化は古典的な抗原によって活性化される免疫反応とは異なります。アレルギーとも異なります。a) 薬物が免疫受容体であるTCR-HLAタンパク質に結合する事で、TCR-HLAタンパク質の構造変化が誘発され、自然免疫の関与なしに細胞毒性やIFNγ産生を伴うT細胞の刺激を誘発できます。b) TCR/HLAへの薬物結合により、TCR-HLA相互作用の親和性を高めることができ、CD4+ T細胞のシグナル伝達やIL-5産生に影響を与え、 遅延薬物過敏反応によく見られる好酸球やオリゴクローナルT細胞の増殖に寄与します。c) 抗原刺激とp-i刺激の両方が好酸球または好中球を豊富に含む炎症を引き起こすことがありますが、これらの刺激はその基礎的なメカニズムが異なるため区別されるべきです。d) p-i活性化は、移植片対宿主反応と同様に、長期的なT細胞活性化を引き起こし、ウイルス血症、時折の自己免疫、または多剤高感受症を特徴とする新たな症候群を引き起こすことがあります。文献5】より当初、遅延薬物過敏反応はハプテン・タンパク質複合体が新たな抗原として機能する抗原に誘発された免疫活性化と考えられていました。しかし、遅延薬物過敏反応患者における薬物に対する免疫応答の広範な解析により、ほとんどのT細胞活性化は別の経路から起因することが明らかになりました。薬剤が直接免疫受容体であるTCRまたはHLAに結合することが分かったのです。アバカビル、カルバマゼピン、ダプソン、バンコマイシンなどはHLAに結合し、スルファメトキサゾール、リドカインはTCRに結合することが知られています。遅延薬物過敏反応を引き起こす薬剤はTCRまたはHLAに結合することで、{TCR-ドラッグ-HLA}複合体が形成され、共刺激の存在なしに、T細胞にシグナルを発動させ、最終的に免疫活性を引き起こします。驚くべきことに、DIHS/DRESS患者には急性イベント後も何年も持続する活性化された末梢T細胞が存在します。これらT細胞は、薬物を中止してもp-i刺激により活性化され続ける可能性があります。p-i刺激は、遅発ウイルス再活性化や自己免疫の説明にもなり得ます。p-iでT細胞を刺激することで細胞増殖や強固な免疫応答が可能になります。増殖したT細胞は薬剤に(p-iを介して)反応しますが、そのTCRは特定の自己の免疫原性ペプチドと交差反応することがあり、自己免疫反応を引き起こすことがあります。DIHS/DRESS発症後数週間のウイルス血症は、一般的にウイルスの複製増加によって説明されます。あるいは、p-iで刺激された末梢T細胞が、特定のウイルス抗原（HHV-6, サイトメガロウイルス【CMV】など）に遭遇すると、細胞毒性活性が発現されます。これにより、感染組織細胞からウイルス放出され、ウイルス血症を引き起こす可能性があります。重度のDIHS/DRESSではp-i刺激により多剤高感受症（他の薬剤でも副作用発症）が生じることがあります。DIHS/DRESS患者の約25%が、化学的に異なる薬剤に対して別のDIHS/DRESSを発症します。in vitro解析は、活性化された表現型を持つT細胞が新薬への応答に関与していることを示唆しています。HLA対立遺伝子HLA対立遺伝子もDIHS/DRESS発症における最も関連性の高いリスク因子の一つです。下表のごとく、HLAのタイプが特定の薬剤と特定の民族に特異的であることが報告されています。理化学研究所のグループは2020年サラゾスルファピリジンやスルファメトキサゾール・トリメトプリムによるDIHSを含む重症薬疹患者においてHLA-A*11:01の保有率が高かったと報告しています。文献3】より症状DIHS/DRESSはインフルエンザ様の倦怠感、咽頭痛、発熱、リンパ節腫脹の前兆から始まります。原因薬の投与から2〜3週間後に、発熱(38.5℃以上)や発疹が始まります。被疑薬中止3 日後程度から発熱や発疹などの症状の増悪を認めます。さらに、DIHS/DRESS患者では、治療目的として新たに薬を投与した場合、その薬剤に対しても交差反応を引き起こすことがよくあります。したがって、病気の経過中に新薬を投与する際は、たとえ原因となる薬剤と構造的に無関係であっても慎重な検討が必要です。皮膚・粘膜の症状皮膚の症状は多様（斑丘疹性発疹、多形性紅斑、湿疹、紫斑、膿疱性発疹、蕁麻疹、紅皮症など）で、体表の50%以上に影響を及ぼします。発症早期には特徴的な所見に乏しく、粟粒大程度の小型の丘疹、紅斑を散在性に認めます。紅斑は眼囲を避け眼周囲の蒼白が特徴的所見として挙げられます。その後、顔面浮腫 (76%)が出現し、顔面浮腫が悪化すると、目を開けにくくなり、重症の場合は気道閉塞を引き起こすことがあります。痒みはよく見られ、焼けるような痛みが出ることもあります。体幹や四肢の紅斑が拡大すると紫斑も出現します。下肢の紫斑の範囲は疾患の重症度と相関しています。DIHS/DRESSにおける膿疱性発疹は通常、耳、鼻、顎の周辺に見られます。DIHS/DRESSの患者は、マイボーム腺機能障害、重度のドライアイを伴う眼表面疾患、結膜炎などの眼の症状も経験することがあります。粘膜の関与は最大56%の患者に認められます。しかし、通常は軽度で出血性がなく、スティーブンス–ジョンソン症候群/中毒性表皮壊死症とは区別されます。文献3】より皮膚以外の症状DIHS/DRESSの内臓病変は患者の最大91%に起こり得ます。肝臓の関与が最も一般的で、次いで腎臓と肺が続きます。リンパ節腫大は患者の50%から75%に発生します。肝障害の最も一般的な所見は肝酵素の上昇(胆汁うっ滞性、肝細胞性、混合型)です。場合によっては、肝不全に至ることもあります。次に影響が大きい臓器は腎臓で、軽度の急性腎障害から重度の間質性腎炎まで様々で、重症例では永久的な末期腎疾患を引き起こします。DIHS/DRESSによる腎不全のリスクが最も高い患者は高齢者、既往の腎疾患、アロプリノール誘発DIHS/DRESS患者です。肺は3番目に高頻度に影響を受ける臓器であり、間質性肺炎が最も一般的な症状です。ミノサイクリン誘発DIHS/DRESSでは肺障害の発生率が高いと報告されています。心臓の障害は通常、心筋炎または心膜炎として現れ、初期症状から平均して70日かかります。一般的な兆候と症状は、呼吸困難、心原性ショック、胸痛、頻脈です。DIHS/DRESS患者は膵炎、大腸炎、胆管炎、脳炎/髄膜脳炎、血球貪食症候群、甲状腺炎などを発症することがあります。検査所見DIHS/DRESSでは、血液検査で通常白血球増多(>11,000/mm)、非定型リンパ球の出現(≥5%)、好酸球増多(≥1500/mm)、肝機能異常（ALT上昇：通常の2倍から5倍以上の範囲で変動）、腎機能異常（BUN、クレアチニン上昇、尿蛋白）、CRP高値を認めます。これらの異常は、DIHS/DRESSの初期段階では明らかでない場合もあります。しかし、被疑薬剤の中止後か病気の進行中に現れます。アロプリノールは腎障害の発生率が高いと報告されています。一方、ラモトリギンによるDIHS/DRESSは、軽度の白血球増殖症や肝異常を示す傾向があります。急性期には血清IgGレベルが有意に低下しますが、回復期には徐々に正常値に戻ります。IgGが急激に増加する症例では、自己免疫疾患を合併に要注意です。血清TARCレベル(≥4000 pg/mL)の上昇は、DIHS/DRESSを他の薬物発疹と区別する重要なバイオマーカーとなります。TARCは強力なケモカインで、好酸球やCD4+およびCD8+ T細胞の皮膚への誘導を促進します。DIHS/DRESS患者のTARC値上昇は、HHV-6の再活性化および発熱、皮膚・粘膜病変、臓器機能障害などの症状の進行と相関しています。薬剤誘発性リンパ球刺激試験（drug-induced lymphocyte stimulation test；DLST）は、薬疹症例の被疑薬同定のin vitro 検査として重要です。DRESS患者の後ろ向きの症例検討で、DRESS の回復期におけるDLST の感度および特異度は、それぞれ73％および82％であったのに対して，急性期ではそれぞれ40％および30％にとどまったことから、DLST 検査の施行時期は回復期が好ましいとされています。組織所見皮膚組織病理学的所見は多彩で、基底層の空虚化、リンパ球のエキソサイトーシス、角化細胞の壊死、血管周囲またはびまん性リンパ球浸潤、好酸球浸潤が見られることがあります。皮膚浮腫や赤血球の漏出、さらに偽リンパ腫性反応である海綿状疱疹、局所性表皮壊死が見られることがあります。診断DIHSの診断基準は日本皮膚科学会(Japanese Severe Cutaneous Adverse Reaction：J-SCAR)によって、DRESSの診断基準は欧州の学会（Registry　of Severe Cutaneous Adverse Reactions：RegiSCAR)によってそれぞれ発表されました。これらの基準の重要な違いは、HHV-6再活性化がDIHSに含まれている一方で、DRESSには含まれていないことです。文献1】より重症度スコアDIHS/DRESS重症度スコア（DDS）スコアは、疾患の重症度を評価し、特に感染症および自己免疫合併症を予測するために開発されました。このスコアリングシステムは、CMVの再活性化や感染合併症のリスクがある個人を特定するのに有用です。臨床症状と検査結果に基づき、DIHS/DRESSの患者は軽度(スコア文献1】よりウイルスの再活性化HHV-6の再活性化DIHSの特徴はHHV-6の再活性化であり、これは通常発症から3週間後（2～4週）に起こります。過去の研究では、ウイルス再活性化の連鎖反応はHHV-6またはEBV（ウイルスDNA検出中央値　HHV-6　23日、EpsteineBarr virus 【EBV】 24日）から始まり、その後HHV-7に続き、最終的にCMV（ウイルスDNA検出中央値　36日）に至ることが示されています。単純ヘルペスウイルスや水痘・帯状疱疹ウイルスなど他のヘルペスウイルスの再活性化も、DIHS/DRESSの期間中に認められることが報告されています。これらのウイルスのDIHSにおける連続的な再活性化は、感染合併症や自己免疫性合併症と関連しています。亜急性期におけるCMV再活性化は致命的な合併症を引き起こす可能性があります。一方、HHV-6およびEBVの再活性化は自己免疫性合併症と関連していることが多いです。適切なタイミングで検査すれば、ほとんどのDIHS患者でHHV-6再活性化が検出されます。HHV-6の存在は、HHV-6 IgG抗体レベルを測定し、ペアの血清サンプルが4倍以上増加することを観察することで確認できます。血液サンプル(全血またはリンパ球)のポリメラーゼ連鎖反応(PCR)解析は、HHV-6の再活性化を検出する効果的なツールであることが証明されています。唾液PCRアッセイもHHV-6再活性化を特定するための有用なツールとして報告されています。皮疹の悪化や検査異常は、原因薬が中止され、全身性コルチコステロイドが開始された後、数日から数週間後に起こることが多いですが、この増悪はヘルペスウイルスの再活性化によって引き起こされると考えられています。CMVの再活性化ヘルペスウイルスの中で、CMVの再活性化は致死的な合併症を引き起こす可能性があるため特に懸念されています。CMVの再活性化は抗原血症(例:C7-HRPおよびC10/C11)やPCR解析による白血球内DNA検出(10個あたり≥20ゲノム)によって確認できます。以前の後ろ向き研究では、CMV－DNAまたは抗原血症は初発症状出現後平均27.2日(範囲:16〜45日)で検出されました。CMV再活性化を伴うDIHS/DRESS患者は、腎障害(クレアチニン ≥1.0 mg/dL)、肝機能障害(ALT ≥400 IU/L)、CRP値の上昇(≥10 mg/L)、血小板減少症などが頻繁に観察されます。DDSスコアは、CMV再活性化などの感染性合併症の発症を予測するのに役立ちます。 合併症DIHS/DRESS患者の約15%〜25%が合併症を発症します。これらは主に感染性合併症と自己免疫性合併症の2種類に分類されます。感染性合併症は通常急性期および亜急性期(発症後約30日)に発生し、自己免疫性合併症は発症から3か月以上経過した回復期に現れます。文献1】より感染性合併症感染性合併症には、MRSAによる肺炎、CMV肺炎、ニューモシスチス肺炎、敗血症、脳炎、CMVによる消化管出血が含まれます。2018年の研究では、CMV再活性化を受けたDIHS/DRESS患者の45%がCMV関連合併症を発症し、そのうち60%が致命的な結果をとなっていました。自己免疫性合併症全身性コルチコステロイド治療終了後もDIHS/DRESSの回復期に自己免疫性合併症が発症することがあります。したがって、長期フォローアップが不可欠です。以前の研究では、3〜10年間追跡した患者で自己免疫性合併症の発症率が約16%でした。抗核抗体、抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体、抗DNA抗体などの自己抗体陽性は、自己免疫性合併症の出現より約8年前に認められていました。自己免疫性合併症には自己免疫性甲状腺炎、円形脱毛症、尋常性白斑症、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、全身性硬化症が含まれます。自己免疫性合併症発症のリスク要因は複数あり、ステロイドパルスまたは静脈内免疫グロブリン治療の使用、持続的なEBVまたはHHV-6の再活性化などが含まれます。平均して、自己免疫性合併症は平均5.7年(範囲:3〜18年)で発症する傾向があります。したがって、DIHS/DRESS患者は自己免疫疾患への進行可能性を評価するために少なくとも3年間の経過観察が必要です。特に静脈内免疫グロブリンまたはコルチコステロイドパルス療法で治療された患者には、連続的なモニタリングが推奨されます。	治療DIHS/DRESS管理の最初のステップは、早期DDSスコアを用いて疾患の重症度を評価することです。軽度の場合は局所コルチコステロイドを含む支持療法で十分です。中等症以上では、全身性コルチコステロイドは第一選択の治療法であり、疾患の重症度に応じて0.5～1 mg/kg/日投与されます。全身性コルチコステロイドの減薬は、疾患の重症度に応じて6〜8週間かけて徐々に行うべきです。一般的には1〜2週間ごとに5〜10mgずつ徐々に減量することが推奨されます。DIHS/DRESSに対するコルチコステロイドのパルス療法は議論の的であり、通常は炎症や難治性疾患を伴う重症例に用いられます。過去の研究では、パルス療法で治療された患者はしばしばCMVの再活性化が起こり、高い死亡率が報告されていました。さらに、パルス治療を受けた患者では自己免疫性合併症が多いことが明らかになりました。したがって、パルス療法は慎重に検討されるべきです。DIHS/DRESS の経過中には多剤薬剤感作を引き起こすことが多いため、発熱に対するNSAIDs、抗菌薬などの予防投与は可能な限り避けることが望ましいとされています。文献1】よりDIHS/DRESSの臨床経過管理において最も重要な点1) 感染合併症の早期予測、2) 感染に対する迅速かつ適切な治療、3) 回復期における自己免疫合併症の予測、4) 自己免疫合併症発症リスクの高い患者の長期追跡。CMV治療DIHS/DRESS治療の主な目的は、CMVの再活性化に対応し、その後の重篤な合併症の発症を防ぐことです。コルチコステロイドの使用中では、CMVの再活性化などの合併症リスクを高める可能性があります。重症症例ではコルチコステロイド投与を行いながら、CMVの再活性化をモニターし、再活性化が判明したら即座に抗ウイルス治療が必要です。ガンシクロビルやバルガンシクロビルなどの抗CMV療法は、CMV検査の改善が確認されるまで継続すべきです。以前の分析では、抗CMV治療を受けたCMV陽性患者の死亡率は22%であり、抗CMV治療なしの50%に比べ有意に低かったです。CMVの再活性化を検出してから抗CMV療法開始が3日以上遅延すると、重篤な合併症を引き起こします。まとめると、CMV再活性化後の抗CMV療法の早期開始と長期投与は、致死的な合併症の予防と死亡リスクの低減に不可欠です。第二選択治療重症DIHS/DRESS患者の中には、ステロイド耐性DIHS/DRESSと呼ばれる全身性コルチコステロイドに良好な反応が見られず、ステロイド減薬中に再発を経験する方もいます。このようなケースや全身ステロイドの禁忌がある患者、重度のステロイド関連副作用がある患者では、第二選択治療が必要となります。シクロスポリン、ミコフェノール酸モフェチル、静脈内免疫グロブリン療法、生物学的製剤（IL-5/IL-5R阻害剤、IL-4/IL-13阻害薬）、JAK阻害薬、血漿交換などが、第二選択治療の候補と考えられています。しかし、これらの治療法は症例報告や小規模後ろ向き研究などのデータしかなく、有効かどうかはまだ確定していません。今後はランダム化比較試験からのより高水準なエビデンスが必要です。シクロスポリンカルシニューリン阻害剤であるシクロスポリンは、T細胞によるIL-2産生の阻害を引き起こします。IL-2はT細胞活性化に不可欠であり、DIHS/DRESSにおける好酸球活性化に不可欠なIL-5の抑制も含まれています。これまでの報告は、主に症例研究および小規模サンプル数の後ろ向き解析のみです。シクロスポリンを単剤療法として1日2〜5 mg/kg投与した結果、平均治療期間は約16.8日で反応性が示されました。平均して、シクロスポリン開始後約4.1日で発熱と発疹の改善が見られ、効果的な効果が示されていますが、ウイルスの再活性化や再発を防ぐ役割についてはさらなる調査が必要です。しかし、韓国で行われた20年間の単一施設後ろ向き研究では、シクロスポリンとコルチコステロイドを比較した結果、入院日数(17.7日対14.9日)、治療期間(22.0日対20.4日)、臨床症状からの正常化までの時間において統計的に有意な差は見られませんでした。一方、最初に全身性コルチコステロイドで治療され、その後シクロスポリンに切り替えられた報告では、1〜3 mg/kg/日の低用量シクロスポリンでも良好な効果が示されており、シクロスポリンが全身性コルチコステロイド療法の効果的な代替または補助療法となる可能性を示しています。ミコフェノール酸モフェチルミコフェノール酸モフェチル(MMF)は、リンパ球を選択的に標的として、抗体形成を阻害し、リンパ球および単球の内皮細胞への接着を減少させることで、白血球の炎症部位への遊走を妨げる免疫抑制剤です。報告はあまり多くありませんが、MMFはDIHS/DRESSの治療に用いられています。例えば、DIHS/DRESSの後遺症として激痛性心筋炎を患っていた28歳のアフリカ系アメリカ人女性は、コルチコステロイドのパルス療法、静脈内免疫グロブリン療法、MMFの併用療法で症状が改善しました。さらに、14歳のDIHS/DRESSの少女に対しては、コルチコステロイドを減量目的で1日2回500mgのMMFを追加したところ、効果的に治療されました。持続性リンパ球性心筋炎を伴うミノサイクリン誘発DIHS/DRESSの症例では、急性期からの寛解後の維持療法として、MMF 1500mg、プレドニゾン15mgを併用されました。したがって、これらの症例はMMFがDIHS/DRESSの寛解期における補助的維持療法として機能しうることを示唆しています。MMFの免疫抑制効果を考慮すると、感染性合併症や悪性腫瘍の可能性について、長期の高用量投与が必要な場合は慎重にfollow upする価値があります。静脈内免疫グロブリン療法(IVIG) 免疫グロブリンは、数千人の献血者から集めたポリクローナル血清IgGの製剤です。IVIGのDIHS/DRESSに対する治療メカニズムはまだ完全には解明されていませんが、免疫調節、抗炎症活性、ウイルスの中和作用が関与する可能性があります。複数の症例報告では、コルチコステロイド難治性DIHS/DRESS治療として、全身性コルチコステロイド併用しながら3〜5日間連続でIVIGにて、臨床症状の迅速な改善とステロイドの減量が認められています。一方、重度の感染を合併しているため、ステロイドの禁忌のDIHS/DRESS患者に対しIVIG単剤治療が成功した例もありますが、有効ではなかったという報告もあります。興味深いことに、IVIGのタイミングはDIHS/DRESSの治療において重要な役割を果たす可能性があります。DIHS/DRESSの初期および急性期において、コルチコステロイド治療群では自己免疫疾患の発症率が有意に低く、一方、IVIG単独投与群では自己免疫疾患の発症率が有意に高いことが報告されています。IVIGがB細胞の回復を加速させ、さまざまなエピトープに特異的に反応する自己反応性B細胞の拡張し、自己抗体の生成や自己免疫疾患の発症に寄与します。これらの発見に基づき、DIHS/DRESS患者におけるIVIG単独療法は推奨されず、IVIGのタイミングにも議論の余地があります。IVIGは低免疫グロブリンレベルの補充、症状緩和、ステロイド減量の補助療法として有用である可能性があると考えられます。IL-5/IL-5R阻害剤IL-5は、IL-33、TARC、TGF-β、胸腺間質リンパ生成素（thymic stromal lymphopoietin）など他のケモカインと相乗効果を有し、好酸球の遊走能、活性化、増殖、浸潤において中心的役割を果たし、好酸球炎症や組織損傷に寄与しています。DIHS/DRESS患者に対するIL-5/IL-5受容体に対するモノクローナル抗体治療例が、合計16例報告されています：メポリズマブ(抗IL-5)　7例、ベンラリズマブ(抗IL-5R)　7例、レスリズマブ(抗IL-5)　1例、DIHS/DRESSの治療経過中にベンラリズマブからメポリズマブに切り替えた例　1例。DIHS/DRESS患者に対するレスリズマブ、メポリズマブ、ベンラリズマブの単回投与または反復投与の有効性は決定的ではなかったが、ステロイドや他の全身免疫抑制剤と比較して副作用の発生率が低いことが示されました。したがって、抗IL-5/抗IL-5R生物製剤は、ステロイド耐性およびステロイド依存のDIHS/DRESS患者、さらにステロイド関連禁忌を持つ患者に対して、特に好酸球の有意な増加がある場合に新たな治療法を提供する可能性があります。IL-4/IL-13阻害薬IL-4、IL-5、IL-13などの豊富なサイトカインの上昇を特徴とするTh2型応答がDIHS/DRESSで観察されます。デュピルマブは完全ヒト型モノクローナル抗体で、IL-4およびIL-13の共有受容体成分をブロックできます。2件の症例報告では、デュピルマブ投与を外来治療のみ行い、皮膚症状と好酸球数が7日以内に改善したことが示されています。そのうち一例はプレドニゾン中止後5日後に再発し、その後デュピルマブ単独投与後に寛解を達成しました。別の一例の症状はプレドニゾン使用にもかかわらず悪化し続けましたが、デュピルマブの開始後に急速に改善しました。両患者ともデュピルマブ治療中止後2か月以内に軽度のリバウンド発疹を経験しましたが、再投与後は4か月以上寛解が維持されました。別の症例報告では、コルチコステロイド減量中に重度の再発を経験し、IgE値が上昇し、かゆみが顕著に現れました。その後、16週間のデュピルマブ投与によりコルチコステロイドの減薬が効果的に促進され、再発することなくIgE値の持続的な低下が維持されました。DIHS/DRESSの再発を防ぐためには、少なくとも6か月間デュピルマブの長期投与が必要であり、その適応例をより詳しく検討すべきです。Janus kinase （JAK）阻害剤Janus kinaseシグナル伝達および転写タンパク質活性化因子(JAK-STAT)経路の活性化により、IL-5、IL-6、IL-10、IL-13などのJAK-STAT依存性サイトカインが産生され、これらはDIHS/DRESSの病因に関与しています。心筋障害を伴う重度のDIHS/DRESS患者3例に対しJAK 1/3阻害剤トファシチニブ単剤療法が奏功した報告があります。トファシチニブ開始から24時間以内に、IL-5、IL-6、IL-13、C–C motif chemokine ligand 1 (CCL1)、CCL17、CCL22、好酸球数のレベルが急激に低下または正常化しました。トファシチニブに加えて、バリシチニブ、ウパダシチニブ、アブロシチニブなど他のJAK阻害薬がDIHS/DRESSで投与可能かどうかはさらなる研究が必要です。血漿交換DIHS/DRESSの病態生理には複雑な免疫反応に対するサイトカインストームが含まれているため、血漿交換がDIHS/DRESSの治療法として浮上しています。証拠は限られており、具体的なメカニズムは完全には解明されていません。ある報告では、生命を脅かす14歳のDIHS/DRESS患者が、高用量ステロイドの失敗後に合計4回隔日で行われた血漿交換によって劇的かつ持続的な臨床反応を示しました。さらに、53歳のDIHS/DRESS患者はステロイドパルス療法2回施行にもかかわらず2回再発を経験後、4回の血漿交換を受け、病状は改善し、コルチコステロイドの減量にも成功しました。血漿交換は急性腎不全および多臓器不全を伴う生命を脅かすDIHS/DRESSの管理において有望と見られています。文献2】の著者らの推奨1.) シクロスポリン、JAK阻害剤、IL-4/13阻害剤、IL-5阻害剤は大きな可能性を示します。2.) IVIGはコルチコステロイドと併用した場合の感染リスクが高い場合に適応症とされています。3.)血漿交換、その他の生物学的製剤（TNF-α阻害剤、抗IL-6受容体抗体、抗CD20抗体など）や免疫抑制剤（シクロフォスファミド、メトトレキサート、タクロリムスなど）の適用はケースバイケースで分析する必要があります。予後DIHS/DRESSの臨床コースは非常に多様です。一部の症例は全身性コルチコステロイドなしで被疑薬剤離脱後に完全に治りますが、一方では病気の経過中や回復後に感染症や自己免疫疾患などの重篤な合併症を発症し、死にいたるケースもあります。自己免疫性合併症として、自己免疫性甲状腺炎、1型糖尿病、自己免疫溶血性貧血、脱毛症などが、治癒後数か月から数年後に現れることがあります。DIHS/DRESS患者の死亡原因（推定死亡率は約10%）は微生物感染であり、肺炎(例:メチシリン耐性黄色ブドウ球球菌[MRSA]、CMV感染、ニューモシスチス肺炎)や敗血症が最も一般的です。DIHS/DRESSにスティーブンス–ジョンソン症候群や中毒性表皮壊死を合併した症例では致死率が高くなります。サラゾスルファピリジン(SASP)によるDIHS/DRESS2005年1月1日から2024年7月21日までに発表されたSASP誘発DRESS/DIHSに関する関連文献を、データベースを検索して収集しました。39名の患者(男性15名、女性24名)が研究に含まれ、中央値年齢は47歳(範囲:11〜82歳)でした。これらの患者のうち、30例(76.9%)が関節リウマチ、7例(17.9%)が潰瘍性大腸炎、1例(2.6%)が強直性脊椎炎、1例(2.6%)がクローン病と診断されていました。SASP投与後、DRESS/DIHSの中央値発症期間は28日(範囲:10〜60日)でした。これらの患者は、発熱(100%)、発疹(100%)、消化器系の反応(38.5%)、浮腫(35.9%)などの臨床症状を示しました。38名の患者で臓器病変が観察され、影響を受けた臓器は肝臓(94.7%)、リンパ節(78.9%)、腎臓(15.8%)、心臓(13.2%)、肺(7.9%)でした。全患者に血液学的異常が見られ、好酸球増多(69.2%)および非定型リンパ球症の出現(35.9%)が多く見られ、無顆粒球症(5.1%)、血球貪食症(5.1%)、汎細胞減少症(2.6%)も含まれていました。ウイルスの再活性化は21名(53.8%)で経験され、HHV-6(16例、76.2%)、HHV-7(1例、4.8%)、CMV(5例、23.8%)、EBV(2例、9.5%)、SARS-CoV-2(1例、4.8%)という結果でした。主な治療は、薬剤の即時中止と全身性コルチコステロイド投与でした。２名が死亡しました。文献1】Recent advances in the diagnosis and treatment of DIHS/DRESS in 2025.  Allergology International 2025;74:372-3792】The systemic treatments for drug reaction with eosinophilia and systemic symptoms (DRESS) beyond corticosteroids.  World Allergy Organization Journal 2024;17:100935http://doi.org/10.1016/j.waojou.2024.1009353】DRESS syndrome: an interaction between drugs, latent viruses, and the immune system.  Anais Brasileiros de Dermatologia 2025;100:104-120https://doi.org/10.1016/j.abd.2023.12.0104】厚生労働省　重篤副作用疾患別対応マニュアル　薬剤性過敏症症候群（令和４年２月版）5】Delayed drug hypersensitivity reactions: How p-i transforms pharmacology into immunology.  Allergology International 2025;74:33e41https://doi.org/10.1016/j.alit.2024.08.0066】薬剤性過敏症症候群診療ガイドライン2023.  日皮会誌 2024:134;559-5807】Literature review of the clinical features of sulfasalazine-induced drug reaction with eosinophilia and systemic symptoms/drug-induced hypersensitivity syndrome (DRESS/DIHS).  Front. Pharmacol. 2024;15:1488483.doi: 10.3389/fphar.2024.1488483>
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			<pubDate>Tue, 17 Mar 2026 13:22:50 +0900</pubDate>
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