SGLT2阻害薬の有効性
SGLT2は心血管イベントの発症率減少のみならず、脂肪肝、高尿酸血症、糖尿病性腎症にも有効であると報告されています。
Empagliflozinは心血管イベントによる死亡率のみならず、総死亡率も低下させるという結果です。
N Engl J Med 2015, 373, 2117-28
Canagliflozinも心血管イベントリスクを減少させます。
N Engl J Med 2017, 377, 644-57
Luseogliflozinはmetforminと比べ、脂肪肝の程度(ΔL/S)を有意に改善させることが報告されています。
Diabetes Obes Metab 2018, 20, 438-442
SGLT2阻害剤は尿酸値を低下させることが、メタ解析で示されています。
Diabetes Obes Metab 2018, 20, 458-462
Empagliflozinは初期には一時的に推定糸球体濾過量(eGFR)を低下させるが、継続投与にてeGFRの低下を抑制するという結果です。Canagliflozinも同様の傾向を示しました(図は省略)。
Circulation 2016, 134, 752-772
SGLT2阻害剤は尿中アルブミン値を低下させることが、メタ解析で示されています。
J Am Heart Assoc 2018, 7, e007165
Pharmacologic Approaches to Glycemic Treatment: Standards of Medical Care in Diabetesd 2018
Diabetes Care 2018, 41, S73-85
2型糖尿病に対して、アメリカ糖尿病学会推奨の最新の薬物治療の第2選択薬(メトホルミンに次ぐ)としてSGLT2阻害薬が挙げられています。
Table 8.1に記載されているように、SGLT2阻害剤(empagliflozin, canagliflozin)は動脈硬化性心血管病変(ASCVD)や糖尿病性腎症(DKD)のある患者に有用(Benefit)であると推奨されています。
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