ストレスは本当に体に悪いのかについて説明します
ストレスは本当に体に悪いのか

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ストレスは本当に体に悪いのか

ストレスは本当に体に悪いのか

ストレスについてどう思うかを簡潔に表すとしたら、あなたにはどちらの表現がしっくりきますか?

A)ストレスは健康に悪いから、なるべく避けたり減らしたりして管理する必要がある。

B)ストレスは役に立つから、なるべく受け入れて利用し、うまく付き合っていく必要がある。

 ストレスが本当に体に悪いものかどうかこれから検討してみましょう。



ストレス反応


1) 闘争・逃走反応

   危機に遭遇した場合、闘うか、逃げるかのいずれかの反応をしなければならない。アドレナリンやコルチゾールが分泌され、交感神経活性が高まり、心拍数が上がり、筋肉が緊張し、瞬時に行動を起こせるようになる。体中に力がみなぎる。火事場のバカ力。





2) チャレンジ反応

 ストレスがあってもそれほど危険でない場合、力が湧いてきて、プレッシャーのかかる状況でも、やるべき事をやれるようになる。アドレナリンは増えるが、DHEAも多く分泌されるため、ストレスから回復したり、学んだりする助けとなる。アスリートやミュージシャンなどが「フロー」とか「ゾーン」と呼ばれる最高のパフォーマンスを引き起こす状態はチャレンジ反応のひとつ。





3) 思いやり・絆反応

 ストレスを感じると多くの場合、人とのつながりを求める気持ちが強くなる。オキシトシンが分泌され、思いやりが深まるだけでなく、相手の気持ちに敏感になり、さらに勇気をもたらしてくれる。その結果、大切な人たちへの信頼が深まり、相手の役に立ちたいという思いが強まる。





ベネフィット・ファインディング

 「ベネフィット・ファインディング」(逆境のなかにも、よい点や得るものがあると考えること)は、うつ病や心臓病のリスク低下、免疫機能の強化、結婚生活に対する満足度の向上など、さまざまな効果につながる。

 ストレスのよい面を見出すことが、役に立つ理由は、逆境のよい面を見つめれば、対処のしかたが変わるから。厳しい状況でもよい点を見つける人たちは、人生に対する目的意識が強く、将来に希望を持ち、現在のストレスにもきちんと対処できる自信を持っている人が多いことがわかっている。ストレスの予防になることを積極的に行い、周囲のサポートも上手に利用している。ストレスから逃げるための回避的な対処方法には、ほとんど頼らない。



ストレスが害になる場合


 研究によってわかっているとおり、ストレスがもっとも害になるのは、次の3つがあてはまる場合

1.自分はストレスに対して無力だと感じる。

2.ストレスのせいで、自分は孤立している。

3.このストレスは無意味で、自分の意思に反している。

 ストレスは悪いものか、それともよいものか、どちらかに決めつけることよりも、「ストレスに向き合う態度」が重要ということ





ここからは講演会で使用しなかった未公開のスライドです。
































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