身体志向心理療法について説明します。
身体志向心理療法

身体志向心理療法


身体志向心理療法

身体志向心理療法

EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing)

詳しくは https://www.emdr.jp/
 EMDRは、1980年代にFrancine Shapiroが開発した心理療法で、眼球運動を利用する方法です。PTSD(Post Traumatic Stress Disorder:心的外傷後ストレス障害)に対する効果が最初に報告されました。2013年にWHOがEMDRをPTSDの初期治療法として推奨しました。PTSDやトラウマ以外にも抑うつ、不安などさまざまな心の問題に有効といわれています。

 睡眠中のREM睡眠の時には、眼球が左右に動き、その日の出来事の記憶を整理しているといわれていますが、EMDRはこのREM睡眠期に起きるのと同じような眼球運動を人為的に起こして、嫌な記憶(トラウマ、不安、抑うつなど)を処理できるといわれています。現在では、左右の眼球運動以外の左右に移動する刺激でも同様の効果が得られることが知られています。EMDRにより、若年性特発性関節炎のメトトレキサート不応性の改善したり、関節リウマチの痛みが改善したりしたという報告もあります。


ブレインスポッティング(Brainspotting:BSP)

詳しくは http://btij.org/
 BSPは、2000年代にDavid Grandが開発した心理療法で、EMDR、精神分析ソマティック・エクスペリエンシングを統合したものです。トラウマに有効ですが、EMDRと異なり、視線を動かさずに、固定していくことにより、トラウマの処理を行います。

TFT(Thought Field Therapy:思考場療法)

詳しくは https://www.jatft.org/
 TFTは、1970年代にRoger Callahanが開発した心理療法で、鍼のつぼをタッピング方法です。不安、抑うつ、パニック、強迫症状などのさまざまなつらい感情に意識を向けながら、自分の身体にあるつぼを一定の手順でタッピングしていくことにより、症状を改善していきます。TFTはアメリカ合衆国政府のエビデンス登録機関(SAMHSA)にエビデンスのある治療法として登録されています。

ボディ・コネクト・セラピー(Body Connect Therapy:BCT)

詳しくは https://bodyconnecttherapy.tokyo/
 BCTは2010年代に東京未来大学教授の藤本昌樹先生が開発した心理療法で、従来の心理療法(EMDR, BSP、TFT、ソマティック・エクスペイエンシングなど)、東洋医学などを統合したものです。呼吸法、タッピング、眼球運動、タッチセラピーなどを用いて、トラウマを処理していきます。

タッチングケア

詳しくは http://touchingcare.net/
 タッチングケアは、2010年代に外尾幸恵先生が開発したケアで、手で皮膚をやさしく、リズミカルに触れることで、心や体の不調を緩和する方法です。

 TFT、ボディ・コネクト・セラピー、タッチングケアは当院で施行可能です。
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