リウマチとインフルエンザ
リウマチとインフルエンザ
Q1:どうしてリウマチ患者さんはインフルエンザの予防接種を受けたほうがよいのでしょうか?
リウマチ患者さんでは免疫力が低下していることより、インフルエンザにかかると重篤な病態(肺炎など)になる可能性があります。さらに、リウマチ患者さんが内服しているボルタレンなどの消炎鎮痛剤(痛み止め)はインフルエンザ脳症・脳炎の患者には投与が禁止されています。理由は消炎鎮痛剤によりインフルエンザ脳炎・脳症を起こしやすくなり、さらに死亡率も高くなることが報告されているからです。
Q2:インフルエンザの予防接種を受けるとリウマチが悪化することがありますか?
インフルエンザの予防接種を受けてもリウマチが悪化することはありません。カナダ、アメリカ、イタリアにおける臨床研究でインフルエンザの予防接種を受けてもリウマチが悪化しないことが証明されています。
Q3:プレドニゾロンなどのステロイドやリウマトレックス・ブレディニン・アザニンなどの免疫抑制剤、レミケード、エンブレル、シンポニー、ヒュミラ、アクテムラ、オレンシアなどの生物学的製剤を投与されていてもインフルエンザの予防接種は効果ありますか。
ステロイドや免疫抑制剤を内服していても十分インフルエンザに対する免疫力は付きます。むしろ、このような薬を内服している患者さんの方がインフルエンザが重篤化しやすいので、是非予防接種を受けてください。