糖質制限食の有効性について説明します。
糖質制限食の有効性

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糖質制限食の有効性

糖質制限食の有効性

 糖質制限食の有効性に関しては、海外、日本のデータを示されていました。

PURE Lancet 2017, 390, 2050-62



 18ヶ国の135,335名(年齢35-70歳)を平均7.4年間追跡し、炭水化物(carbohydrate)、脂肪(fat)の摂取量別の総死亡率、心血管イベントの発症率を調査しました。


 炭水化物摂取量の多い群(Median 中央値 77.2%:Quintile 5)は少ない群(Median 中央値 46.4%:Quintile 1)に比べ、総死亡率 Total mortalityが1.28倍(7.2 対 4.1)高くなっているという結果でした。一方、脂肪摂取量の多い群(Median 中央値 35.3%:Quintile 5)は少ない群(Median 中央値 10.6%:Quintile 1)に比べ、総死亡率 Total mortalityが0.77倍(4.1 対 6.7)、脳卒中発症率(Stroke)が0.82倍(1.3 対 3.0)と低くなっているという結果でした。すなわち、糖質制限、脂肪摂取増加にて寿命が延びると言うことです。

Low-carbohydrate diets and cardiovascular and total mortality in Japanese: a 29-year follow-up of NIPPON DATA80
Br J Nutr 2014, 112, 916-924



 9200名(平均年齢 51歳)の日本人を29年間追跡し、炭水化物の摂取量別の心血管イベントによる死亡率、総死亡率を調査しました。


 炭水化物摂取量の少ない群(Decile 10)は多い群(Decile 1)に比べ、女性では心血管イベントによる死亡率(CVD mortality)0.60、総死亡率(Total mortality)0.74と有意な低下を認めました。男女合わせると心血管イベントによる死亡率 0.78、総死亡率 0.87と低下を認めましたが有意差はありませんでした。


 日本人の糖尿病患者24名を糖質制限食摂取群、カロリー制限食摂取群の2群に分け、6ヵ月後のHbA1C値を比較検討した山田 悟先生主導の研究です。
Intern Med 2014, 53, 13-19


 糖質制限食摂取群(点線)では6ヵ月後にHbA1Cが7.6から7.0に低下しましたが、カロリー制限食摂取群7.7→7.5とほとんど変化がありませんでした。中性脂肪(TG)も同じような傾向でした。

The 2015 US Dietary Guidelines: Lifting the Ban on Total Dietary Fat.
JAMA 2015, 313, 2421-2
 2015年アメリカの政府機関は「食事中のコレステロールや脂肪の摂取を制限しても心臓病や肥満の予防にはならない」という見解を発表しました。

糖質制限食の有効性

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