NSAIDSによる強直性脊椎炎の治療について説明します。
NSAIDSによる強直性脊椎炎の治療

NSAIDSによる強直性脊椎炎の治療


NSAIDSによる強直性脊椎炎の治療

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NSAIDSにはX線上の進行を減弱させる作用がある


 Nonsteroidal Antiinflammatory Drugs Reduce Radiographic Progression in Patients With Ankylosing Spondylitis:Arthritis Rheum. 2005 ; 52: 1756–1765.

 NSAIDSにはX線上の進行を減弱させる作用があります。上の図では、0というのがX線上の進行がない状態を示し、数字が大きくなるほど、X線上の変化が進行することを示しています。また、疼痛時頓服用法(on demand)より、持続的(continuous)にNSAIDSを内服した方が効果的であることがわかります。

NSAIDSのみでも部分寛解可能


Efficacy and safety of infliximab plus naproxen versus naproxen alone in patients with early, active axial spondyloarthritis: results from the double-blind, placebo-controlled INFAST study, Part 1:Ann Rheum Dis 2014;73:101–107

 この図はナプロキサン(NSAIDS)単独とインフリキシマブ、ナプロキサン併用療法の効果を示した図です。部分寛解(partial remission)とは、患者全般評価、背部痛、身体機能、背中のこわばりが0-10までの点数ですべて2以下になる状態をいいます。当然のことながら、インフリキシマブ、ナプロキサン併用療法の方が、部分寛解にいたる確率が高いのですが、驚くべきことは、ナプロキサン単独でも有効で、28週後に35.3%も部分寛解に至っているということです。

治療を中止できる可能性がある


Maintenance of biologic-free remission with naproxen or no treatment in patients with early, active axial spondyloarthritis: results from a 6-month, randomised, open-label follow-up study, INFAST Part 2:Ann Rheum Dis 2014;73:108–113

 さらに、ナプロキサン単独でもインフリキシマブ、、ナプロキサン併用でも、部分寛解に至った症例では、すべての薬を中止した例でも6ヵ月後も半分の症例で部分寛解を維持しているという結果が報告されました。
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